ヒーロー《無限のトキ》の解説です。早い段階から高グレードのパワーの高いミニオンを並べられる強力な能力。酒場グレードを早く上げるメリットが大きいヒーロー。ただしその高グレードのミニオン達はランダムに出てくるため、部隊の方向性をまとめていくのが難しいポイントです。
特徴
ヒーローパワー:時空間酒場 コスト1
ボブの酒場を入替する。酒場グレードが1高いミニオン1体をそこに含める。
※要注意なのが、「追加」ではなく「含める」点です。つまりリロール後、酒場の枠を1つ削ってそこに酒場グレードが1高いミニオンが割り込んで入ります。
使ってほぼ損がない、常動型のような能力
コストが1なので、通常のリロールと同額です。つまり使って損がないので毎ターン使え、常動型のようなものなので強力です。
ただし必要なミニオンが「1高い酒場グレード」にいない場合、あえて能力を使わずに通常のリロールのみをする場合もあります。例えば、グレード4で止める純粋なメカ部隊を組んでいてグレード5のミニオンが必要ではない時。有力なのは《ブラン・ブロンズビアード》くらいですが盤面に枠がなくて使えず必要ではない場合はあります。それ以外だと、混成部隊を組んでいてグレード5の状態の時です。必要なのがバフミニオンのみである場合、グレード6にそれはほぼないので能力を使いません。
相性が良いのは、断末魔部隊と獣部隊
高グレードのミニオンをたくさん手に入れられる能力なので、ミニオンをバフして育てるというよりは、ミニオンをそのまま配置してその組み合わせ(シナジー)で強さを発揮するタイプの部隊と相性が良いです。
特に断末魔部隊は相性抜群で、受けが広いです。グレード6の《ガストコイラー》は単体の戦闘力が最高レベルなので盤面を安定させられますし、そのまま軸にもなれます。序盤から断末魔部隊に進む可能性を考慮して《ン=ゾスの落とし子》や《ブーマーロボ》のペアなどは積極的に集めます。
獣部隊も、ミニオンをバフせず配置するミニオンの組み合わせで強さを発揮するので相性が良いです。断末魔部隊より受けは狭いですが、同じく《ガストコイラー》を有効活用できます。
強力なミニオンに目移りせず、方向性を定める
グレード5以降の強力ミニオンを手に入れられるようになると、様々な方向性のミニオンが来て目移りしやすいです。あれも欲しいこれも欲しいと買っていると方向性が定まらず、いつまでたっても部隊の完成度は高まらず強くならないという事態になります。
部隊の強さを決めるのは方向性よりもその完成度です。部隊の軸になるミニオンが出たら、それ以降はその方向性に特化していくべきです。雑多に強いミニオンが多く提示される状態で、最もうまくいきそうな方向性を判断し決断すること、これがこのヒーローの難しいポイントです。
序盤の強さに少しムラがある
ミニオンをバフしたりミニオンを探すのを補助したりする能力ではないため、序盤の強さはやや不安定です。グレード2で良いミニオンを買えないときなど、ヒーローパワーに頼ることになった場合、良い高グレードのミニオンが出ないと盤面が弱くなります。そこで体力を大きく削られることがあります。そうして瀕死になるとグレード5に上げる余裕があまりなくなるため、このヒーロー特有の強い動きに繋げにくくなります。
具体的な動き
酒場グレード1や2の時はなるべくヒーローパワーを使わない
酒場グレード1や2の時に、酒場グレードを上げるペースを妨げてまでヒーローパワーを使うのはあまり良くないです。強いプレイができるようになる酒場グレード4まで素早く達することが大切だからです。また、酒場グレード1や2の時は酒場に並ぶミニオンの枠が3〜4体と少ないため、それを削ってグレードの高いミニオンを出しても選択の幅が狭すぎて強制的に出てきたグレードの高いミニオンを買うことになりやすいです。なのでその段階でヒーローパワーを積極的に使うプレイは強い動きになりにくいです。
ただし5コインのターンは、酒場のミニオンが弱ければヒーローパワーを使うのはありです。これは酒場グレードを上げるペースを遅れさせるわけではありませんし、盤面としても強くなるからです。
6コインのターンに酒場グレードを3に上げるのはあり
もし6コインのターンの酒場のミニオンがあまり強くない場合、つまりグレード2のミニオンを2体買うプレイができない場合、5コイン支払って酒場グレードを3に上げるのもありです。そうするとそのターンは余った1コインでヒーローパワーを使ってグレード4のミニオンを出して凍結しておけます。次の7コインのターンは、「凍結しておいたグレード4のミニオンを買う、ヒーローパワー、グレード4のミニオンを買う」というプレイができます。綺麗にコインを使えます。
酒場グレード4以降が強いので、そこまで素早く上げる
グレード4に上げてからヒーローパワーを使えば、部隊の進路を決める強力なミニオンが多くいるグレード5のミニオンを出せますのでそこまで素早く上げます。グレード5のミニオンの種類は多く狙ったミニオンは出にくいですが、何度も使えば確率は高まり、いずれ《ブラン・ブロンズビアード》のようなキーミニオンを引き当てられたりします。
大抵は9コインのターンに6コイン支払ってグレード4に上げます。そのターンには盤面が埋まっており、1体売って出たグレード5のミニオンを買って配置することで引き続き盤面が埋まっている状態を維持できます。
他のヒーローであれば酒場グレード4に上げてからのトリプルの報酬カードで部隊の進路を占うことが多いですが、《無限のトキ》であればそれに拘らなくてもヒーローパワー連打でも代用できます。
酒場グレード5にもなるべく早く上げる
グレード5に上げた状態でのヒーローパワーはさらに強力で、パワーの高いグレード6のミニオンを出せます。パワーが高いのでグレードを上げた直後の隙をカバーできます。通常、グレード6に上げた状態でリロールしてもグレード6のミニオンがなかなか出ないことはあります。このヒーローはランダムですが能力を使ってアクセスできるので、グレード6に上げる意味が薄いです。早い段階からグレード6のミニオンを大量に配置してそのパワーで押し切るのが《無限のトキ》のスタイルで強さです。
「グレードを5に上げる→ヒーローパワー→ミニオンを買う」という動きをして盤面が7体の状態を維持できるようになればグレード5に上げます。最速だとグレード4に上げる9コインのターンの2ターン後、グレードを上げるコストが7コインになっているターンです。
もしくは9コインのターンにグレード4に上げた後、次の10コインのターンにグレード5に上げるのもありです。そうするとグレードを上げるコストが8コインなので能力を使って出たミニオンを買って配置すると合計12コイン必要になり、2体売る必要があります。つまり盤面が6体の状態になってしまいます。そうなってでもやる価値があるかは、売ることになる弱いミニオン2体とグレード6のミニオン1体の強さを比べて判断します。次のターン以降にも継続してグレード6のミニオンを手に入れられるようになるので、体力に余裕があるなら行います。
強い(上の中)
少し序盤の強さにムラがあり、体力を大きく削られることがあるのが弱みです。ただ能力で良いミニオンを引ければ強い盤面を作ってヒーローの体力を守れます。ゲームが進めば、バリューの高い能力を活かして高グレードのミニオンを大量に投下できるようになり、その段階までいければトップ4程度は安定して取れます。ほんの少しムラはあるものの大抵は安定した強さを見せるヒーロー。