《レノ・ジャクソン》の解説【ハースストーン バトルグラウンド】

ヒーロー

ハイリスクハイリターンなヒーロー《レノ・ジャクソン》の解説です。太い勝ち筋になるミニオンに能力を使えれば上位を狙えます。その反面、序盤の盤面を支える力がないので一気に体力を削られて8位を取りやすく、能力の発動が不安定で、特殊な動きが必要になる可能性があるためプレイの難易度が高いです。

プレイの方針

ヒーローパワー:大金持ちになれるぞ! 3コスト
味方のミニオン1体をゴールデン(トリプルの状態)にする。(対戦中1回のみ)
※対戦相手から見た時、ヒーローパワーのアイコンは常に表の状態で表示されるため使用済みかどうかは分かりません。


早い段階からペアを保持することを意識します。「太い勝ち筋になるミニオン」はグレード5に集中していて、グレード4に上げた状態でトリプルを組んでその「発見」から目当てのミニオンをなるべく早く手に入れるためです(早ければ9コインのターン)。

なるべく早く能力を使わないとヒーローの体力が持ちません。このヒーローの能力は、《希望の終焉ヨグ=サロン》のようにミニオンを強化するわけでも、《エリーズ・スターシーカー》のようにミニオンを探すことを補助するわけでもないため、序盤の盤面を支える力がありません。なのでヒーローの体力を守りにくく、能力を使って強力な盤面を作った後でのみ体力を守れます。

ヒーローパワーを使う対象

能力を使う対象として有力なミニオンを強さ別に紹介します。

太い勝ち筋になるミニオン

太い勝ち筋になる強力なミニオンはグレード5に固まっています。グレード6のミニオンに使ってももちろん強いですが、グレード5のミニオンで十分1位を取れるバリューがあります。序盤に弱いのでグレード6のミニオンに能力を使用するまで待てるほど体力に余裕があることはほぼありません。

混成部隊と断末魔部隊で強い部隊を組みやすいため、序盤のペアを保持する段階からどちらかを意識しておけると良いです。

バロン・リーヴェンデア

非常に強い上、即効性があります。1位を取れるバリューを持ちながら安定します。特に早い段階で決まれば無双の強さで、《ン=ゾスの落とし子》が1体いるだけで戦闘で負けなくなり、その後のんびりと《ブーマーロボ》《メカーノ・エッグ》といった断末魔部隊のパーツを集めて1位を狙えます。

ブラン・ブロンズビアード

非常に強いですが、即効性がありません。なので高いバリューを活かして盤面が強くなるまで生き残れるかどうか課題です。マーロック部隊にできれば最高ですが、そうでなくても適当なミニオンを育てる混成気味の部隊で十分1位を取れます。

光牙の執行者

強く、即効性があります。上の2つほど圧倒的な強さではありませんがそれなりに強く、トップ4には入れる程度です。上位に入れるかは際どいラインなので、できればバフする各種族のミニオンは優秀な《洞窟ヒドラ》《ブロンズの番兵》などが望ましいです。

堅実に勝ち筋になるミニオン

ソウル・ジャグラー

ノーマルの状態でも早い段階では非常に強い《ソウル・ジャグラー》をゴールデンにすることで中盤まで圧倒的な強さになります。トップ4には安定して入れる堅実な動きです。ロビーの展開がとても速い場合、ゴールデンの《ソウル・ジャグラー》が2体になれば1位を取れる場合もあります。

ただし基本的にマシンガン型の悪魔部隊は上位(1〜2位)を取れません。終盤になって上位に残りやすいのはドラゴン部隊・混成部隊・マーロック部隊などですが、それらは高い体力を持つため相性が悪いからです。

これに対抗するためには、そのままでは勝てないのでマーロック部隊などの他の部隊に急遽変更する必要があります。ヒーローの体力を守れていればそれを行う時間的猶予があるかもしれません。残っているプレイヤーの部隊構成を確認し、勝ち目がなくなりそうであれば急遽変更するプレイを検討します。《ブラン・ブロンズビアード》・《カドガー》・トークンミニオン・マーロックといったパーツを少しずつ集めていき、変更できそうなほどパーツが集まればタスクキルを使って一気にトリプルを組んで部隊を変更します。ただしこのプレイは非常に難易度が高いです。

したがって《ソウル・ジャグラー》に能力を使うプレイは、大抵トップ4狙いになります。まだ上位を狙えるかもしれないゲームの早い段階でこの決断をするのは微妙ですが、そもそも《レノ・ジャクソン》は強いヒーローではないので、トップ4で乗り切れたら十分です。

場合によっては勝ち筋になるミニオン

憤怒の織屋

1ターン目に買ってそれに能力を使うプレイがありますが、リスキーであまり強くありません。コインを使うカーブがぎこちなくなって効率良く動きにくいですし、現環境で《憤怒の織屋》と《浮遊する番人》のコンボを軸にしたビッグデーモンは強くないからです。無難に進めばトップ4に入れる程度です。

現環境でビッグデーモンが強くない理由は、戦闘の結果が大ダメージになることが多く、体力が減ると身動きが取れなくなるため負けが許されないビッグデーモンにとって1回の負けが致命傷になってリスキーだからです。また《鯖きの聖者》に弱く、それ1体で完封され得るからです。リスクとリターンが釣り合っていません。

カドガー

ゴールデンになればトークンミニオン1体でトリプルを組めるようになります。これで大量にトリプルを組んでマーロック部隊などを狙えます。ただし制限時間が厳しくプレイの難易度が非常に高いです。これに能力を使ってもすぐさま勝ち筋になるわけではありません。トークンを手に入れてそこから上手くいくかどうか次第です。その点で微妙です。

勝ち筋にはならないが妥協できるミニオン

勝ち筋になるほど決定的な動きにはなりませんが、妥協できるレベルのミニオン達です。良いミニオンが見つからない場合や体力的にあまり余裕がない場合はこれらで妥協します。

《花形選手》は早い段階であればある程度大きく育ちます。《ドラコニッド・エンフォーサー》は将来性が高いわけではありませんが高い戦闘力を持ちます。《鉄の師匠》は劣化《光牙の執行者》のような働きをし、酒場グレード4で止める純粋なメカ部隊を組んでいる時に有用です。

ピンチになれば、延命するために適当なミニオンに使う

早い段階で体力が少なくなって負けられない戦闘になった場合、勝ち筋になるミニオンを探す余裕はありません。下位を回避すべく少しでも盤面を強くする必要があるため、適当なミニオンに使用するしかなくなります。

有効なのはゴールデンになると高い戦闘力を持つミニオン。大抵は元のスタッツが高いミニオンです。以下は例です。

  • 《ン=ゾスの落とし子》
  • 《警備ローバー》
  • 《メカーノ・エッグ》
  • 《アイアンハイド・ダイアホーン》
  • 《スニードの旧型シュレッダー》など

またレアケースですが、同じミニオンを3体配置できることを利用して盤面を強化する方法もあり、《ハジキロボ》に有効。2体盤面にいる状態でトリプルを発見した場合、盤面のミニオンの片方にヒーローパワーを使ってゴールデンにすることで、酒場のミニオンを買っても合体せずに盤面に3体並べられます。

難易度が高く、弱い(下の上)

序盤に弱いため一気に体力を削られて8位を取りやすくリスキーです。もし体力を大きく削られれば延命するために適当なミニオンに能力を使わざるを得なくなります。そうなるとせっかくバリューの高い能力なのにそれを活かせません。

さらに能力を使う対象として良いミニオンを見つけられるかが分からず、能力の発動が不安定です。仮に良いミニオンに能力を使えたとしても、序盤に体力を削られやすいため、そのバリューを活かす猶予がない場合もあります。例えば、ゴールデン《ブラン・ブロンズビアード》を作成した直後に死ぬケース、これは多いです。

また、部隊を急遽変更するプレイが必要になる可能性があり、プレイの難易度が高いです。《ソウル・ジャグラー》に能力を使ってマシンガン型の悪魔部隊を組んだ後や《カドガー》に能力を使う場合です。

まとめると、不安定で下位を取るリスクが大きく難易度が高いヒーロー。ハイリスクハイリターンであり、一定のメリットが保証されている安定型のヒーローと比べるとピック優先度は低いです。