2/27アップデート 新環境の考察:やっぱりメカ?【ハースストーン バトルグラウンド】

メタ

2月27日のアップデートは大規模なもので、大量のヒーローとミニオンが入れ替わって環境が大きく変わりました。30戦ほどプレイしたのでその考察です。求められる部隊の強さレベルが変わっているのでその点について特に詳しく説明します。

ヒーローや各ミニオンの解説は、「ヒーロー」や「ミニオン」のカテゴリーの記事を随時更新して対応します(内容の重複を避けるため)。

アップデートの詳細内容は公式ページ参照。

ドラゴン族がバトルグラウンドに参戦! - 16.4パッチノート - 2月27日
ドラゴン族、7体の新ヒーロー、18種の新ミニオンがバトルグラウンドに参戦するぞ!

ドラゴンは弱い

ドラゴンミニオンのパワーレベルは基本的に低いです、「聖なる盾」「猛毒」「断末魔」のような強力な特殊能力をあまり持っていませんから。使いやすく高いパワーを持っているのは《ブロンズの番兵》《ドラゴン・スケイルベイン》くらいです。

そしてドラゴン部隊は、盤面にドラゴンをあまり並べられない点で厳しいです。バフミニオン《トワイライトの使者》がグレード5で入手しにくく育てにくく盤面が弱くなりすぎるからです。《放縦のレイザーゴア》《魔力のアスペクト・カレクゴス》のようなキーミニオンを手に入れたとしても急速には育ちませんし、それらを生かすためには強くないドラゴンを大量に並べる必要があります。そういったバリューの高いミニオンで尻上がりに強くなっていくためには時間が必要で、すでに盤面が強いかライフに余裕がなければなりません。そうでないとそれらを配置した直後の隙に大ダメージを受けて死んでしまいます。ドラゴンにはその力が不足しています。

なのでドラゴンをひたすら並べているようなプレイヤーは大抵下位に沈みます。スタッツが低く強力な能力のないミニオンが多く並んでいる盤面は弱すぎます。

全体的な部隊の強さレベルが低下している

ドラゴンに進むプレイヤーは大抵弱いですが、それ以外にもいくつかの要因で全体的に部隊の強さレベルが低下しています。

部隊の方向性が定まりにくい

大量の弱いドラゴンがプールに混ざって種族の数が4から5に増えたことで、特定の種族に特化して部隊を組んでいくことが難しくなりました。色んな種族のミニオンが広く薄く酒場に並ぶので、酒場グレード3になっても部隊の方向性が全く見えないことが多いです。特にしっかり振り切る必要がある獣などはかなり組みにくくなりました。方向性が定まらないまま何もできずに死んでしまう試合の頻度はこれまでよりも高くなっており、毎ゲーム3人程度はそれで死んでいる印象です。

メカが組みにくい

《シールド・ミニロボ》《マジウザ・オ・トロン》《マジヤバ・オ・トロン》といったメカを支えていた強力な「聖なる盾」を持つミニオンが一斉に削除されました。《手動操縦のスカイ・ゴーレム》も高い戦闘力を持つ安定したピックでした。これらを《メタルトゥース・リーパー》で強化していく動きは早い段階から強い大敗しにくいプレイでした。主力の《コバルトの守護者》が手に入らなくてもある程度ごまかしが効く、部隊の方向性が定まらない時の逃げ道のようになっていて、特に多用してきた部隊です。これからは《コバルトの守護者》を手に入れてからでなければメカには進みにくいです。そういった「とりあえずこれは買っておこう」というミニオンと安全なプレイが減ったことで全体の強さレベルが低下しています。

ところで、配置に関してです。「聖なる盾+挑発」を持つミニオンが《マジウザ・オ・モジュール》だけになったので、これまでのように左端に「聖なる盾」剥がし要員の小型ミニオンをバンパーとして配置する必要はほぼなくなりました。中盤以降に相手がメカで《マジウザ・オ・モジュール》を使用していそうな場合のみで大丈夫です。

メカは相対的に強くなって1位を取りやすい

メカは完成した時のパワーレベルが高いわけではありません、マーロックや悪魔には劣ります。しかしアップデート後はそういった上位の部隊を組むことが一層難しくなりました。メカ自体も良い脇役になっていたミニオンが消えて組みにくくなりましたが、代わりに上位部隊があまりおらず全体的な部隊の強さレベルが落ちているので、《コバルトの守護者》の強さが際立つようになって十分に1位を狙えるほどです。

具体的には、《自己増殖型メナス》を「超電磁」した《コバルトの守護者》2体とそれをバックアップする戦闘中にメカを召喚するミニオンと「挑発」ミニオンを複数並べる部隊なら高確率で1位を取れます(今まではこれくらい完成度が高くても2位以下になることはよくありました)。

ヒーローの強さの変化

とにかく部隊の方向性が定まりにくいため、何もできずに死んでしまうのが最も危険。なのでそれを避けやすいヒーローの評価は上がります。全体的なパワーレベルが落ちているのでそこそこの完成度であっても何かしら方向性が定まっているならトップ4は狙いやすい環境です。

ティリオン・フォードリング

酒場グレード1にドラゴンが混ざって無種族のミニオンを引ける確率が下がったせいで良いスタートを切りにくくなりましたが、方向性はしっかり定まっていて相変わらずの強さです。

大悪党ラファーム

多くのミニオンに接することができてトリプルを組みやすいので方向性を定めやすいです。

デスウィング

とにかく手数を増やすという方向性がはっきりしています。

ダンシン・ダリル

「聖なる盾」を持つ踊る対象として優秀なミニオンが軒並み消えて弱くなりましたが求められる部隊の強さレベルも落ちていますし、それなりの部隊は作れるので悪くないです。

キュレーター

今まで《ブラン・ブロンズビアード》なしの混成部隊というのは微妙でした。《洞窟ヒドラ》などをひたすらバフしていても大したサイズにはならなかったからです。しかしアップデート後は、ドラゴンが追加されたことで「融合体」と合わせて《動物園ロボ》《動物園の奇術師》といったバフミニオンの能力を最大に活かしやすくなりました。求められる部隊の強さレベルが落ちているので、《キュレーター》でこつこつバフをかけていく動きは悪くないです。