ロビーレジェンド:ナスリア城 レビュー

メタ

ロビーレジェンド:ナスリア城のレビューです。ロビーの特徴や、勝てるプレイヤーのプラン・組む部隊・プレイスタイルを紹介します。

Twitch
Twitch is the world's leading video platform and community for gamers.

©Blizzard Entertainment, Inc.

ロビーの特徴

全員が1位になってもおかしくない強さ

ハイレベルで、全員が普通のロビーであれば1位になっていてもおかしくない部隊を組んでいます。勝ち筋がある、きちんとした部隊です。それでぶん回らないとダメで、普通では十分ではありません。《ホガァァァ船長》《ブラン・ブロンズビアード》などでゴリゴリに強くならないといけません。

そういうロビーなので、良い部隊を組んでいてその時間帯で弱いわけではなかったとしても倒されます。普通のロビーであれば許されて次の戦闘で死体と当たって1位になれるパターンが、そうはなりません。全員がそういう感じなので誰かは倒されます。ロビーレジェンドでなくてもこういう厳しいロビーに当たることはあります。

ちなみにこういうわけの分からない部隊を組んで早々に死ぬような人はいません。大失敗を避けるプランニングが上手いから安定していてレートが高いんです。全員それができているので特に目立ちませんが、そこがこの人達をハイレベルたらしめているところです。そのプレイを見てもそれは良い状態になるように導かれてそうなっている結果の部分なので、そこだけ真似しようとしても簡単にはできません。大切なのはそうなるまでにどうやって導いているかの見えにくい所ですから。だから見たままにやろうとしても実際はとんでもなくおかしな盤面になってしまったりします。プランニングが違います。

忍耐強さを求められる

20ポイントを取ってチェックが入った後、リードして追われる側になっても1位を取らないと終わりません。1位はめぐり合わせで取れるようなもので簡単には取れませんし、早い段階で20ポイントに達したプレイヤーはどんどん追いつかれていくわけで歯がゆいです。それでようやく良いめぐり合わせが来てあと少しで1位を取れる、というところでそれを逃すと、また1から積み上げないといけないというのは果てしないです。それでもいつも通りにプレイし続けられるように、忍耐強くないといけません。さらに8ゲームにもなったりする長丁場で、疲れ果てている頃に最も大切なゲームを行うのでスタミナも必要です。

勝てるプレイヤーのプラン・組む部隊

クエスト達成が早くて、トリプルからの「発見」は軽めで、アグロ

クエストの達成は6~8コイン目あたりです。6コイン目にすぐに達成する場面も目立ちました。その場合、特に《刻み刈り獲らん》《血まみれの手》など、どれも早い段階だと強力です。かといって5コイン目にミニオンを手札に常に抱えているわけでもなく、普通に出していることも多いです。ただし5コイン目にグレード3に上げるプレイはほぼないです。何かしらのグレード2を買う方がクエストの受けが広くなりそうですね。

それでトリプルの「発見」もグレード3や4など驚くほど低グレードが多いです。これでクエスト達成済み・高いテンポ・余裕のある体力で、優勢な盤面になっています。時間帯ごとの必要なテンポが分かっていて、良い形が頭に入っているので悪くなる方を避けてプレイできます、そうでないと何回やっても8位を取ります。例えば《マイエヴ・シャドウソング》でグレード4「発見」をする、といった具合です。機能しない形が分かっているから消去法的にそうなるのかもしれません。少しでもコインカーブに無理があったり、必要なテンポに不足が生じる場合、かつ6コイン目などの早い段階では低グレード「発見」です。

高グレード「発見」から勝ち筋を掴むプランは機能しにくい

上とは逆のプランで、このパターンだと勝ち筋はある盤面になっているものの体力の低い状態が多いです。それで体力を犠牲にしたからといって他のプレイヤーよりも特別に強くなるわけではありません。他のプレイヤーもそれぞれ盤面をアップグレードしますからね。それで倒されてしまってプランが機能していなかったのかもしれません。こんな風に20点に達するのが遅いプレイヤーは序盤から体力が低いです。

組むのは、スタッツが大きくなる部隊

《バロン・リーヴェンデア》系統をほとんど見ませんし《乗りカエル》コンボも使われません。使われるのは、《厨房の悪夢ノミ》《ホガァァァ船長》《ブラン・ブロンズビアード》などのスタッツが巨大になる、強力なエンジンを備えた高速の操作が必要になるAPM的な部隊。それにテックカードと即戦力ミニオンを加えて戦います。《バロン・リーヴェンデア》系統はテックカードに弱くて隙がありますが、こちらはそうはなりませんし。

勝てるプレイヤーのスタイル

決勝戦の「猛毒」対決に強い

自分より良く回っている相手に致命傷を負わされないように粘りながら部隊の形を変えつつ勝ちを盗みます。相手の部隊に対して有効なミニオンを見極めてそれに入れ替えていきます。そして相手の読みを空振りさせます。スタッツの小さな相手には《洞窟ヒドラ》、「猛毒」の取っ組み合いになったらそれに適応するパーツ、といった具合です。ぶん回っている人が普通であれば1位を取れる状況に待ったをかけて、本来勝てないはずのゲームを勝ちます。

テックカードを使って、対処しにくく相手に刺さる盤面を作る

《マジウザ・オ・モジュール》や《トンネル爆破係》などのテックカードを使うのが上手く、それらを手を抜かずに入れるので隙がありません。「聖なる盾」部隊相手に《自己増殖型メナス》を先頭に置いたり。これは《トンネル爆破係》がない時の代用で、《ガストコイラー》でも良いです。こうして攻撃を遅らせている間に相手の「聖なる盾」を妨害します。

それで相手のテックカードへの対策も抜け目がありません。例えば、相手の《トンネル爆破係》の対策として「挑発」《錆きの聖者》よりも右に「聖なる盾」を置いたりします。これだと《錆きの聖者》の「聖なる盾」が復活します。それ以外では、《ザップ・スライウィック》で《献身の英雄》《バロン・リーヴェンデア》《大暴走リロイ》を狙ったりといった具合。獣相手に限りません。

終盤は必ず即戦力ミニオンで盤面を埋める

《リロイ・ジェンキンス》《マンティッドの女王》で盤面を埋めます、どの戦闘も接戦になるので弱いミニオンを置いたままにしてはいけません。これは必須で、迷いがありません。

プレイが速くて鋭い

プレイはとても速くてゆっくり考えてはいません、どんどんコインを使っていきます。それで制限時間ギリギリになった時に、より戦闘において大切な配置を先に行って優先順位を間違えません。接戦なので最後のちょっとした配置の入替えで差が出ます。

体力が高くて安定している

特別に変わったことをしているようには見えないのに、気付けば有利な状況を築いています。高い体力を残しているのが普通で、減りが大きいゲームでも残り体力16以上の時点で出血は止まります。8位になる可能性が出る瀕死の状態から逆転する、ということはほぼないです。そもそもそういう逆転は起きにくいです、何度も戦闘を凌げません。