ロードバイクの上達に必要な能力:人それぞれ得意分野を活かせる

ロードバイク

ロードバイクの上達に必要な能力についての考察です。上達とは、より安全に長く速く(長距離・短距離・ヒルクライムなど)走りたい場所を走れるようになること、自分のイメージする理想的な走っている姿・走りたいように走れている状態に近づくこととします。

上達するために基本的にはロードバイクで走る体力を作る、つまり実際に走ることになります。トレーニングを行うためには以下の3つの条件全てが揃わなければなりません。

  1. 天気が雨でない(外を走る場合)
  2. 体の状態が良い
  3. ロードバイクが整備されている

体力に任せてがむしゃらにトレーニングを行うだけで上達するのであれば話は単純ですが、条件が厳しいせいで、人それぞれ得意分野・能力を活かして条件を揃えて成長していけます。その人間の総合力が上達に繋がるという感じですね。例えるなら、ラグビーで重戦車のような体格の人、チーターのような体格の人、それぞれが個性を活かして戦っているような感じです。具体的にどんな能力が大切なのかを書きます。

計画を立てる力・天気を読む力

トレーニングを行うためには、仕事や家庭の隙間に時間を作り、外を走る場合はそれに天気の良い状態を合わせなければいけません。雨の間に用事を済ませて晴れの時に時間を空ける工夫が必要です。また、今後の天気予報が「晴れ→晴れ→雨」などであれば雨の日を休足日とする、つまり晴れの日にトレーニングを高強度にして足にダメージを与え、雨の日に超回復できるようにしたりします。こんな風に計画を立ててトレーニングの効率を最大にしていけます。

もし家にローラー台を設置できるなら、家の中でもトレーニングを行えるので天気をある程度無視できます。集合住宅だと騒音やスペースの問題があるので、一軒家の人は有利ですね。

天気を読み、ライド中に雨雲に捕まらない能力も重要です。体やロードバイクが雨に濡れるとメンテナンスの負担とトラブルのリスクが跳ね上がりますし。ライド中は時折スマホでYahoo!天気アプリの雨雲レーダーなどをチェックして雨雲に近づかず、レーダーに雨雲がなくても目視や感覚で大気の状態が不安定だと感じたらそこには近づきません。雨雲レーダーは完璧ではなく、特に標高の高い山岳地帯では直感を信じるほうがいいです。何度もライドをしているとこの直感が磨かれて空の様子から予測がつくようになります

天気の変化は、地域によっても特徴があるので、同じコースを何度も走り込むと判断の精度が上がっていきます。例えば伊豆の場合だと、西伊豆スカイラインの山々(達磨山など)は、下の平地で綺麗に晴れていても山の上の空が黒くなっていたり、中腹で霧のようなもやが発生していると高い確率で上の方に行くとパラパラと小雨が降ってきます。こんな風になんとなく「今日はダメだな」とわかるようになります。

濡れた道を走らないことに関しては以下で書いています。

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体の調子を感じ取る力・体に関する知識

ライド前後の体のケア・食事・睡眠です。体がどれぐらい疲労しているか、回復が間に合っているかを感じ取るのは重要な能力で、そこを見誤ると故障します。ですのでライドに出発しても「これは回復が間に合ってないな」と感じたら無理せずに休む方が良かったりします。体調が微妙な状態でライドを続けると次の日も回復しておらず、故障リスクを抱えながら強度を出せないトレーニングをずっと続ける悪循環に陥ります。

理学療法士のような体の専門家であれば、知識を活かして正しい処置ができるので回復する能力が高いと言えます。

食事に関しては以下で書いています。

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整備する力・ロードバイクに関する知識

ロードバイクを早く正確に整備できると、その分トレーニングや回復に多くの時間を回せますし、トラブルが起こりにくいので安全に走れて、乗れない期間が発生しにくくなります。あとは一軒家の人は水を使って丸洗いで洗車できるので整備力が高いですね。逆に集合住宅だと丸洗いができないので雨に濡れることが命取りになり得ます。また、良いロードバイク・工具を持っていることも大切です。精度の高い機材は故障しにくいですし、効率よく作業ができます。自転車整備の心得のある人、一軒家の人、良い機材を持っている人は有利です。

走りたい場所に行く力・経済力

走りたい場所があれば、そこに行く費用、イベントであれば参加費も必要になります。ファンライド・レース・ブルベなど色々ありますが、イベントの朝は早く、前日受付で前泊することが多いです。ロードバイクを運ぶために車が必要な場合もあります。どれも費用がかかるので、経済力がなければ走りたい場所で走ることができません。

前述のように、一軒家だったり良い機材を揃えることでも有利になれるので、経済力は重要です。

まとめ

  • 計画する力、天気を読む力 → 雨でない
  • 体の調子を感じ取る力、体に関する知識 → 体の状態が良い
  • 整備する力、ロードバイクに関する知識 → ロードバイクが整備されている
  • 走りたい場所に行く力、経済力 → 走りたい場所を走る

特に一軒家であることは、トレーニング面や整備面から重要です。このように人それぞれ得意な能力でロードバイクに乗れる条件をクリアして成長し、目標達成を目指せます。