多くいるキーワード能力「挑発」の解説です。「挑発」を何体用意するか、どこに配置するかで、同じ構成でも戦闘の結果は変わってきます。どういった目的で「挑発」を使うのかが分かれば、正しく配置できます。
他の味方ミニオンを敵ミニオンの攻撃から守る
「挑発」がいると、敵ミニオンの攻撃対象はランダムではなく「挑発」を優先するので、その間、他の味方ミニオンを守れます。
敵ミニオンの攻撃をコントロールして、計画通りの戦闘を行う
「挑発」を立てると、アタッカーが攻撃する前に倒されなくなったり、先に死んで欲しい味方ミニオンを攻撃させて「断末魔」が順序良く発動するようにしたりできます。この場合、より長く立ち塞がるために自分から攻撃することのないよう、右に配置します。
具体的な例を上げると、
- 《ハジキロボ》とそのバックアップ(戦闘中にメカを召喚するミニオン)が順序良く攻撃して、きちんと「聖なる盾」をリフレッシュできるようにします。もしこの作業の途中に敵ミニオンの攻撃を挟まれると順序がずれてうまくいかなくなったりします。「挑発」がいないと安定しません。
- 《エネミーリーパー4000》《洞窟ヒドラ》といった横薙ぎ攻撃を持つミニオンを守ります。
- 《群れのリーダー》《バロン・リーヴェンデア》といったシステムミニオンを守ります。それらの能力とコンボになっている「断末魔」より先に倒されてしまう事故を防げます。「挑発」なしで敵ミニオンの攻撃をコントロールできていない状態では、右に配置しているミニオンに当たる確率は案外高いです(味方ミニオンが倒れなかったとして、2回攻撃されて当たる確率=27%、3回攻撃されて当たる確率=37%)。
敵ミニオンの攻撃を受け続けて有利トレードをする
こちらに巨大な「挑発」がいて、敵ミニオンに攻撃力の高いミニオンがいなかった場合、多くの攻撃を受け止めて有利トレードをし続けられます。相手の小型ミニオンは「挑発」に阻まれてこちらの小型ミニオンを攻撃できません。この場合も、右に配置して自分からは攻撃しないようにします。
怯むような大きな「挑発」が配置されてそれをうまく抜けなかった場合、多くのミニオンを失います。やっと倒せそうになったところで、その巨大な「挑発」ミニオンの攻撃順が回ってきて、さらに有利トレードをされたりもします。
「挑発」自身が守られるべきミニオンである場合
大きな「挑発」がいてそれが部隊の主力である場合、むしろそのミニオン自体が守られるべきだったりします。そのミニオンが簡単に倒されると厳しい戦闘になりますから。「挑発」を付与した《洞窟ヒドラ》なんかもこれに分類されます。そういうときの対応方法を説明します。
他に「挑発」を立てる
基本的に中盤以降は「聖なる盾+挑発」が立ち塞がっていることを想定して配置します。つまり、左端に小さな「聖なる盾」剥がし要員のバンパー、その次に高い攻撃力や「猛毒」を持つアタッカーです。なので最初にぶつかられる「挑発」はもろに相手の計画通りの攻撃を受けてしまって実力を発揮しにくいです。
そういう1体だけ大きな「挑発」がいる場合、何でもいいので他に「挑発」を立てると良いです。そうすれば相手のバンパーやメインアタッカーの攻撃をそれが受けたりして、相手の攻撃計画をずらすダミーになります。1体だけの大きな「挑発」では、相手の想定通り過ぎて良くないことが多いです。
攻撃されても構わないシステムミニオンは、「挑発」を付与してダミーとしての仕事を持たせるとスペースを圧迫しないので便利です。《ブラン・ブロンズビアード》《光牙の執行者》《鉄の師匠》など。
2回攻撃を受け止められるミニオンはダミーとして優秀です。《有徳の守護者》《ヴォイドロード》など。
序盤なら「挑発」を左端に置いて自分から先に攻撃させる
序盤では、他に「挑発」を立てる余裕がなかったりします。そういう時は、相手のアタッカーの攻撃を受けて一撃で倒れる前に自分から攻撃させて、有利トレードをしてから倒れさせる方が良いです。なので左端に置いて真っ先に攻撃させます。
よくあるのが、大きめの《卑俗なホムンクルス》がいてそれが主力になっているような場合です。相手のマーロックなどの攻撃を受ける前に先に攻撃させる方が良かったりします。
守るべきミニオンがいない場合
守りたいアタッカーやシステムミニオンがいない場合、つまりその「挑発」が主力のアタッカーになるべき場合、基本通りに右の方に配置する意味があまりありません。もし右の方に配置すれば、こちらはアタッカーがいないので相手の「挑発」をなかなか抜けず、中型ミニオンがそれにどんどん突っ込んで有利トレードをされてしまいますから。そういうときは、主力の「挑発」を左の方に配置してアタッカーとして自分から攻撃させます。
これは「挑発」をバフしていく部隊を組んでいる時や、序盤にありがちです。序盤は《野良猫》などの1/1トークンがいる場合、それらを「挑発」よりも左に置く意味があまりありません。1/1などの小さいミニオンは戦闘の終盤にならなければ有効なトレードができないため「挑発」で守られるべきはずなのに、左の方に置くと「挑発」ミニオンが倒れるより先に自分から攻撃して死んでしまいます、体力が1なので生き残ることがありません。
「挑発」が多くなると横薙ぎ攻撃に対処しにくくなる
「挑発」が多くなりすぎると横薙ぎ攻撃に対処しにくくなるので注意です。「挑発」の利点は相手の攻撃をコントロールできることなのに、多くなるとその意味を成しません。
どのくらいの数の「挑発」がいれば良いかは、相手の横薙ぎ攻撃がどのタイミングで来るかによります。最初に攻撃してくるなら、こちらは「挑発」を右端に1体だけ置いてその左に緩衝材として弱いミニオンを配置すると最も被害が少ないです。相手がそれを避けるために、他のミニオンでこちらの「挑発」を倒した後に3番目以降に横薙ぎ攻撃をするなら、こちらは2体〜3体の「挑発」を用意して右の方に固めると良いです。
「挑発」シナジーのミニオン
「挑発」とシナジーを持つミニオンは以下の通りです。
《アルガスの守護者》《マジウザ・オ・モジュール》は「挑発」を付与できるミニオン。《アルガスの守護者》《強殻のクズ拾い》の組み合わせは種族を持たないミニオンをバフする唯一の方法でもあります。
バフをかけるために「挑発」を付与することもある
《ブラン・ブロンズビアード》《アルガスの守護者》《強殻のクズ拾い》の組み合わせで大きな全体バフをかけていく動きは強いです。そのために敵ミニオンの攻撃をコントロールできなくなるのは承知の上で、手当たり次第に《アルガスの守護者》で「挑発」を付与することがあります。全てのミニオンが平等に大きなスタッツを持つので特に守りたいミニオンがなくなったりしますし、もしいたとしてもスタッツの大きさで押し切れるパワーになったりもします。