ハースストーンなどのゲームでは、精神状態が結果に影響を与えます。集中力があって冷静に最善の一手を打てる状態が理想です。実際にゲームをプレイしている時、精神状態によってプレイを続けるかやめるかを判断できると、悪い状態でプレイし続ける事態にはなりにくいです。
具体的にはゲームへのモチベーションと正反対に行動することです。つまりもっとプレイしたければやめるべきで、プレイしたくなければ続けるべきです。
もっとプレイしたい→プレイするべきではない
ゲームをしていて「もっとプレイしたい」と思う、試合が終わった直後に無意識にプレイボタンを押すのはどういう時かというと、大抵負けた時です。特に、運などが絡んで(いるように見えて)、やや納得いかずに負けた時。つまり失った負けを取り戻したい、腹が立っている、やり返して最後に気持ち良くなってからでないと終われない、と感じている時。こういう状態をポーカーの専門用語でいうとティルトと言います。英語で「傾き」という意味です。精神状態が傾いていて冷静ではなく、最善のプレイがしにくい状態です。
よくあるのが連敗して「じゃあもう勝つまで徹底的にやろう。」と続けて、その後徹底的に負けるという流れです。ティルトになると冷静な判断がしにくいので、プレイが雑になりがちで負けがかさみます。さらに猛牛のごとく熱くなるので、プレイをやめることができなってそのループから抜け出せなくなるんですね。
負けるたびに胸の中にふつふつと何かストレスのようなものが溜まっていき、「もっとプレイしたい」気持ちが高まっているときはティルトになっているため、逆にプレイすべきではありません。
プレイしたくない→プレイするべき
逆にゲームをプレイしたくない時はどういう時かというと連勝した時や目標のランクに到達した時です。連勝する時があれば連敗する時もあるというのは嫌という程体験してよく知っています。ですから、連勝によって得た勝ち星を連敗によって失う予感がして続けるのが怖くなってしまうんです。さらに連敗するとティルトになる可能性があってその不快感も知っているため、それならばプレイせずに放置しようという考えです。
ですが長期間プレイしていないとゲームの勘や慣れを失って下手になります。例えるならばゲームは筋トレのようなもので、トレーニングしていないとどんどん劣化していってしまうんです。そして「その後ずっとプレイしない」限りは期間を空けてもいずれまたプレイすることになります。つまり下手になった状態で。ですので将来どうせまたプレイするのであれば期間を空けずに最も強いその瞬間にプレイするのが負けにくいタイミングです。
ですので、「プレイしたくない、もう今日は勝てたし落ち着きたいから休みたい」と守りの精神状態にある時ほど、さらにプレイを続けるべきです。
まとめ
このように「ゲームへのモチベーション」と「ゲームで勝ちやすい状態」というのは逆になっているため、自分の気持ちとは正反対の行動をすると良いです。
ティルトは、軽症で済むこともあれば重症になるケースもあります。本格的な治療法については以下で書いています。