買うに値する品質のミニオンや必要なミニオンは、状況に応じて変化していき一定ではありません。必要なミニオンの水準が変化しているのを感じながらプレイすると、より臨機応変に動けます。水準が変化する状況を3つ説明します。
凍結するミニオンの水準は通常よりも高くなる
酒場を凍結せずにターン終了した場合、次のターンには入れ替わっています。つまり無料で1回リロールできていることになります。逆に凍結した場合、その無料のリロール1回分を諦めているのと同じです。したがって凍結してまで買うミニオンの値段は通常の3コインではなく4コイン相当と高額になります。なのでそれに見合った高い水準が必要になり、普通に雇用フェイズでリロールしている最中に見かけて買う水準のミニオンが、凍結するのに値する水準のミニオンだとは限りません。
もし1コイン余らせた状態で凍結するのなら、それは相当価値のあるミニオンでなければなりません。5コイン分の価格になっていますからね。
例えば《ボルヴァー・ドラゴンフレイム》などは部隊の軸になるミニオンではありませんが即戦力として優秀で盤面を埋めるために買う機会は多いです。ですが凍結までするかというと一旦考える必要が出てくるレベルです。それらは短期的な視点で欲しいだけで、本当のところは《ハジキロボ》や《洞窟ヒドラ》のような軸になれるミニオンを探したり、持っているペアをトリプルにするためにリロールしたかったりしますから。
他の例としては、買えばペアになるミニオンです。リロールしている最中に見かけたらペアとして買いますが、凍結してまで買う価値はほとんどの場合ありません。トリプルならまだしも、ペアにそこまでの価値はありません。
ペアを抱えている時、買うミニオンの水準は高くなる
ペアを抱えている時、リロールしてペアの残りパーツを探すことが重要なので、そこで立ち止まってでも買うに値するミニオンの水準は高くなります。3コイン支払ってミニオンを買うとリロールする回数が大きく減ってしまいますからね。これは抱えているペアの数が多いほど顕著になります。
ペアを多く抱えている時、盤面は弱いことが多いです。微妙なミニオンだけれどもペアという理由で買ったり、ペアの片割れを手札に抱えたままにしていたりするからです。ミニオンの品質が低かったり盤面に注ぎ込めているコインが少なかったりする状態です。またペアを両方とも盤面に配置している場合、スペースが埋まって他の強いミニオンを置きにくい状態になったりもします。
そんなわけでペアはできるだけ早くトリプルを達成するか諦めるかしないと盤面が弱くスペースを使いにくい状態になりやすいんです。なのでその残りパーツを探す重要性が高まります。
次の対戦相手に有効なミニオンは価値が高くなる
中盤以降はスコアボードを見れば相手の構成がある程度分かります。次の戦闘で勝つために、次の相手に有効なミニオンの価値は高くなって優先して買います。逆に効果がないミニオンは普段であれば買うレベルでも諦めたりします。
特に自分の体力が減っていて負けられない状態だと、長期的な視点でプレイしにくいのでその傾向が強くなります。例えば《ブラン・ブロンズビアード》のようなバリュー重視のミニオンは買いにくくなります。
体力に余裕がある状態であったとしても、次の相手への対策は怠らない方が良いです。戦闘で勝ちさえすれば死ぬまでに猶予ができるので、より多くのミニオンを買えて結果的に部隊を強くすることができるからです。
例えば、体力が低く攻撃力が高い構成(攻撃力だけ高い《洞窟ヒドラ》複数やメカ部隊)が相手なら、こちらはより多くの体力か「聖なる盾」が必要です。《アニヒランのバトルマスター》などはタフで良いです。すでに相手のミニオンを一撃で倒すのに十分な攻撃力があれば、メカ部隊を組んでいたとしても攻撃力だけを高める《メタルトゥース・リーパー》は意味のないミニオンです。
逆にビッグデーモンに対してはより高い攻撃力が必要になります。小さな「猛毒」を持ったマーロックや《マイエクスナ》も有効です。マシンガン型の悪魔部隊であれば体力が必要になりますね。
対戦相手の部隊構成を自動で記録してくれるHSReplayデッキトラッカーは導入しておきましょう。