《菌術師フラァグル》の解説【ハースストーン バトルグラウンド】

ヒーロー

不安定ながらも強力な勝ち筋を持っているヒーロー《菌術師フラァグル》の解説です。序盤から上手くマーロックで盤面を埋められれば、強力なスタッツのマーロック部隊を組んで上位を狙える爆発力があります。ただしマーロックを買えるかどうかという運の影響を受けるため不安定です。

能力

ヒーローパワー:魚夫の利 常動型
自分がマーロックを売った後、ボブの酒場にランダムなマーロック1体を追加する。
※追加されるのはその時の酒場グレード以下のマーロックです。

売るマーロックがある限り、酒場にマーロックを追加できる能力。酒場の枠は最大7体までで、いっぱいになっていれば新たにマーロックは追加されません。ちなみにグレード6で酒場に配置されるミニオンの数は6体で、そこからさらに1体分枠があります。注意なのは、追加されるマーロックは完全にランダムではなく自分の酒場グレード以下のものが出ることです。

全マーロック11体の一覧

2体分マーロックを売れるので盤面にスペースがあるなら便利。

合計スタッツに換算すると3/4とグレード2相当の戦闘力を持つので強め。
優秀な全体バフ。
優秀な全体バフ。
非常に優秀な全体バフ。
2体分マーロックを売れる上に、欲しいマーロックを探せて非常に優秀。
《温厚なメガサウルス》が手に入ってない場合、盤面に「聖なる盾」がいないので有効活用しにくいです。

特徴

コインが尽きるまでマーロックの売り買いを行う安定した動きができる

もし買いたいのがマーロックだけであれば、コインが尽きるまでマーロックを売って買い、売って買いを繰り返せますので、リロールする必要がなくなります。

普通にリロールしてマーロックを探す場合、マーロックがなかなか出ないことはあります。それに対して能力を使ってマーロックを出し入れする動きで欲しいマーロックを探す場合、一定の確率で当たりマーロックが出ます。ハズレが出たとしてもそれを買って売ることで何度もその動きを繰り返せます。したがって例え売られているマーロックが弱かったとしても「マーロックを買って売る」動きが安定となり、それをコインが尽きるまで繰り返すことが多くなります

マーロックで盤面を埋めることが優先

マーロックを買う価値が高くなるのは、盤面にマーロックがいてそのシナジーを活かせる時です。マーロックにはマーロック全体をバフするミニオンが3種と多くいて、特にそれらは盤面に多くのマーロックがいれば非常に強力です。そんなわけで、なるべくマーロックで盤面を埋めてマーロックを買う価値が高めます。そうするとコインが尽きるまで「マーロックを買って売る」を繰り返してリロールしないという、能力を活かした安定するプレイが可能になります。

盤面にマーロックが少なくマーロックを買う価値が低い状態では、他の種族の強いミニオンを買うことになります。そうするとますます盤面にマーロックがいなくなり、能力を活かす機会がなくなってなんの能力も持たないヒーローになってしまいます。

具体的な動き

方針としては、売る分のマーロックを確保することを意識しながら、マーロックで盤面を埋めます。トリプルに関しては、合体させると盤面のマーロックが減りすぎる場合、あえて組まない場合があります。またトリプルを組むタイミングはグレード2かグレード4の時です。グレード3とグレード5に「発見」したい優秀なマーロックが多いからです。

酒場グレード1

マーロックを集めることが最優先です。「盤面にマーロックが多くいてマーロックを買う価値が高い状態」を目指します。マーロックが多いほどマーロックを買いやすくなり、少ないほど買いにくくなりますので序盤は非常に重要です。それはこのヒーローが上手く機能するかどうかを左右します。

1ターン目にマーロックを優先して買い、まだ酒場に優秀なマーロックが売られているなら凍結します。《マーロックのタイドハンター》《ロックプールハンター》のような優秀なマーロックが買える場合、2ターン目に酒場グレードを上げずにしばらくグレード1に留まって盤面をマーロックで埋めるのもありです。

《マーロックのタイドハンター》は2体分マーロックを売れる点で優秀で、中盤以降も買う機会の多いミニオンです。これを多く変えれば盤面をマーロックで満たしやすくなります。

それ以外の場合、通常通り2ターン目に酒場グレードを2に上げます。2ターン目は、酒場にマーロックが売られていない状態でグレード2に上げずにリロールしてマーロックを探す方法もありますが、もしリロールしても見つからなかった場合は、ロスが大きいのでややリスキーです。マーロックに拘りすぎずにグレード2に上げて、マーロックに行くかヒーローパワーのことを忘れて普通にプレイするのかをミニオンの引き次第で決めます。そうすればグレードを上げていないにも関わらずマーロックも揃っていないという最悪の事態は避けられます。

酒場グレード2

グレード2に強いマーロックはいませんので、長く留まる意味はありません。基本的には通常通り7コインでグレード3に上げます。もしここで他種族の強いミニオンが2体売られている場合、ヒーローパワーのことは忘れて普通にプレイするのもありです。

盤面をマーロックで埋められると順調です。
完全にマーロックで埋めなくても、強いミニオンがあれば買ってヒーローの体力を守りつつ、徐々にマーロックの割合を増やしていくのもありです。

酒場グレード3

優秀な全体バフを持つマーロックが2種います。盤面に多くのマーロックがいる状態でこれらを何度も使うことで強力なスタッツが手に入ります

通常の酒場グレードを上げるペース(7コインのターンにグレード3に上げ、9コインのターンにグレード4に上げる)に囚われず、強い盤面を構築できるまでグレード3に留まります。というのもグレード4に留まる価値はなく、グレード3の後はすぐにグレード5に上げることになるからです。その酒場グレードを上げるプレイに耐えられるほど盤面を強くせねばなりません。グレード4に留まらずすぐグレード5に上げる理由は、グレード4に欲しいマーロックはおらずそこに留まると優秀なマーロックが出る確率が減って能力が弱くなるからです。またグレード5には非常に優秀なマーロック2種に加えて、ぜひ欲しいミニオンである《ブラン・ブロンズビアード》がいるからです。

なので長くグレード3に留まり、盤面が強くなった状態でトリプルを組むタイミングでグレード4に上げてグレード5のミニオンを「発見」し、そのまますぐにグレード5に上げます。

酒場グレード4

ハズレマーロックが1体のみ。能力で出てくるマーロックに不純物が混ざるだけなのでグレード4に長く留まらないようにします。

酒場グレード5

強力なマーロック2種が加わります。グレード3の2種と合わせて能力で出てくるマーロック11種中4種が当たりになるので強い動きをしやすくなります。なのでグレード5でしばらく経過すると多くのバフがかかって強力なスタッツの部隊になります序盤にうまく盤面をマーロックで埋められさえすれば、この段階まではある程度安定して到達できます。この強力なスタッツだけで1位になれる場合もあります。

強力な全体バフを繰り返し使うことでスタッツは大きくなります。ただし「猛毒」には弱い状態。

ただしグレード5でひたすらスタッツを高める段階では、それをいつまで続けるかという意識は常に持つべきです。ある程度までスタッツが高まった場合、負け筋は《鯖きの聖者》などの「猛毒」になります。それを用意してくる相手がいそうなら、こちらは「聖なる盾」、つまり《温厚なメガサウルス》が必要になります(普通にマーロックを買って売るを繰り返すプレイをしている場合、あまりペアを保持できないのでなかなかトリプルを組めません)。したがってマーロックの売り買いよりもトリプルのパーツを探すことやグレード6に上げることが優先になります。必要以上にスタッツを高めることに夢中にならないように注意です。

逆に《菌術師フラァグル》を相手にする場合、それがひたすらスタッツを高めているのであれば、「猛毒」を用意したり、タスクキルを使って《カドガー》・《ブラン・ブロンズビアード》・トークンミニオンのコンボで大量にトリプルを組んでマーロック部隊に変更するプレイを行ったりすることで、勝ち目を見出せるかもしれません。スタッツが大きいだけの相手なら、「猛毒」と「聖なる盾」の手数で勝てさえすれば、倒せます

《ブラン・ブロンズビアード》はマーロック部隊を組む上で欲しいミニオンですが、「マーロックを買って売る」を繰り返す動きが安定でリロールをほとんどしないため、なかなか手に入りません。ただし《ブラン・ブロンズビアード》がいなくても大量に「雄叫び」を使いまわす手数の多さでカバーできます。

弱い(下の上)

序盤からうまくマーロックで盤面を埋められて能力を活かせる状態までいければ、上位を狙える爆発力があります。ただしマーロックを引けるかどうかという運の影響を強く受けて不安定で、上手くいかなかった場合はなんの能力もないヒーローと同じになって下位に沈むリスクがあります。不安定ながらも強力な勝ち筋を持っているヒーロー。