《エドウィン・ヴァンクリーフ》の解説【ハースストーン バトルグラウンド】

ヒーロー

多く使っているヒーローの中で勝率68%と最も高く、トップクラスに強い《エドウィン・ヴァンクリーフ》の解説です。堅実でありながらも尻上がりに強くなっていく1位を狙いやすいヒーローです。

特徴

ヒーローパワー:刃研ぎ 1コスト
ミニオン1体にこのターンに雇ったミニオン1体につき+1/+1を付与する。

どんなミニオンに対しても使えるので腐らない

種族の指定がないので、良いバフ先が仮にいなかったとしても適当なミニオンに使えるので腐りません。バフ先として優秀なのは《ハジキロボ》《洞窟ヒドラ》などの「聖なる盾」や横薙ぎ攻撃を持っているミニオン。通常強化しにくい無種族ミニオン、《ソウル・ジャグラー》《バロン・リーヴェンデア》《ザップ・スライウィック》なども育てられて柔軟性が高いです。システムミニオンは少しバフするだけで3点や4点といった良く飛んでくるダメージで死ななくなったりします。

バフ効率は良い

通常よくある《スクリュージャンク・クランカー》のような「雄叫び」で+2/+2する効果の場合、3コインで買って使った後1コインで売れるので、結果として2コイン支払って+2/+2、つまり+1/+1バフの相場は1コインです。

このヒーローの場合、ヒーローパワーを使って+1/+1しかできなかったとしても相場相当で悪くありません(あくまでその買うミニオンは「雄叫び」などで有効活用できている場合)。10コインあれば買って売ってを4回ほどと2回リロールできます。そのどれかの行動を削れば、1コインで+3/+3〜+4/+4の効果になるので効率の良い動きです。トークンミニオンと相性が良く、買う回数を稼いで全て売った場合、追加の1コインで追加の+1/+1バフができますので、普通のバフミニオンとして扱えます。普通のミニオンで無理に買う回数を稼ごうとするなら、追加の2コインで追加の+1/+1となり効率は相場以下になります。

使用感としては、常に《ブラン・ブロンズビアード》を持っているような感覚です。

終盤になるにつれて強くなっていく

ゲーム序盤は、使えるコインの数が少ないのでミニオンの売り買いを多くはできず、ヒーローパワー自体にも1コイン必要で使いにくい時もあります。それが時間の経過と共に使えるコインの数が増えて使いやすくより強力になります。バフは長く使うスタメンのミニオンに使えるので、積み重なって終盤になると他のヒーローでは追いつけないほどのバフ量になります。

そんなわけで尻上がりに強くなっていくヒーローです。カードゲームの方で例えると、《希望の終焉ヨグ=サロン》や《シンドラゴサ》のような序盤特化型がアグロだとするなら《エドウィン・ヴァンクリーフ》はミッドレンジやコントロールです。序盤〜中盤を安全に乗り切りさえすればパワーで上回るようになります。なので《エドウィン・ヴァンクリーフ》を使う時に重要なのは、序盤〜中盤で強いミニオンを作って戦闘で勝っていくことです。コントロールデッキに全体除去が必要なのと同じ。そうすると強さが際立つ終盤に辿り着けます。以下で具体的な動きを解説しつつ強いミニオンを紹介します。

具体的な動き

酒場グレード1では通常通りトークンミニオンを優先して買い、2ターン目(4コイン)に酒場グレードを2に上げます。

5コインのターン、6コインのターン

ミニオンを2体買ってヒーローパワーで+2/+2バフする動きがあります。そのためにはそれまでに《野良猫》か《マーロックのタイドハンター》といったトークンミニオンを買う必要があります。

バフして特に強いのは《ネズミ軍団》で、これが手に入ると中盤までの戦闘ではほとんど負けません。グレード3以降はなるべく「聖なる盾」を持つ《ハジキロボ》《ブロンズの番兵》を買ってバフします。それ以外でもメカは後から《マジウザ・オ・モジュール》で「聖なる盾」を付与できる可能性があるので優先します。このような流れなのでメカ部隊・「聖なる盾」軸・混成部隊に進む頻度が高いです。

2体買って《メカンガルー》を売り、《ネズミ軍団》をバフできます。

7コインのターン、酒場グレードを3に上げなくても良い

普通のヒーローの場合、早い段階で酒場グレード3に達して部隊の軸になれる強いミニオンを探すためにこのタイミングで酒場グレードを3に上げるのがセオリーです。ですが《エドウィン・ヴァンクリーフ》の場合、「ミニオンを2体買う、ヒーローパワー」でコインを綺麗に使って動けます。なので良い動きがありそうなら無理に酒場グレードを上げなくても問題ないです。このプレイをすると盤面が非常に強くなるので戦闘でほぼ負けません。

《シールド・ミニロボ》と《メタルトゥース・リーパー》を買ってヒーローパワーという強い動きがあったので、酒場グレードを上げませんでした。

《洞窟ヒドラ》が太い勝ち筋

横薙ぎ攻撃を持つ《洞窟ヒドラ》を早い段階で手に入れてバフしていくだけで1位になれるほど強い部隊になります。これが太い勝ち筋で、それが全てと言っても良いほどです。普通勝ち筋というのは、複数のミニオンの組み合わせ(《憤怒の織屋》+《浮遊する番人》など)やもっとグレードの高いミニオンを手に入れた時に生まれます。ですがこのヒーローはグレード4のミニオン1体を手に入れるだけでゲームエンド級の破壊力になります。

ですので、トリプルの報酬カードを使ってグレード4の「発見」から《洞窟ヒドラ》を狙うのもありです(通常トリプルの報酬カードからグレード4のミニオンを「発見」するのは微妙な時が多いのでそれを避けてグレード5を「発見」するように調整したりします)。

《ハジキロボ》でメカ部隊を組みつつ、それに《洞窟ヒドラ》を添えるメカヒドラ部隊は非常に強いです。

画像は同じく横薙ぎ攻撃を持つ《エネミーリーパー4000》ですが、このような硬くて強い盤面を作れます。

酒場グレード4、5には急いで上げなくても良い

多くのコインが使えるようになってくるとミニオンの売り買いも多くできるようになり、ヒーローパワーを活かしやすくなります。なので良いバフ先のミニオンがいる場合は、急いで酒場グレードを上げずにミニオンの売り買いにコインを使ってヒーローパワーで盤面を強化するプレイが強いです。《ブラン・ブロンズビアード》がいる時と同じような感覚ですね。酒場グレードを上げるのにかかるコストが減ってから上げた方が、より多くミニオンの売り買いにコインを使えます。

強い(上の中)

終盤になるにつれて強くなっていき、腐りにくい強力な能力。序盤〜中盤も大きな《ネズミ軍団》のような強いミニオンを作るだけで乗り切るパワーを持っています。安定していながらも上位を狙える強いヒーローです。

ただし、グレード3や4に他のヒーローより長く留まる傾向があるため、酒場グレードを上げることが重要な環境には向いていません。