無骨なダークアクション、デモンズソウルの魅力【PS3の名作】

ゲーム

PS3のゲームソフト、デモンズソウル(Demon’s Souls)は高難易度の評価が高い有名な作品です。まさにその通りで、細部までこだわり抜かれた逸品です。今までプレイしたゲームの中で最も出来が良く、記憶を消してもう一度プレイできたらどんなに幸せかと考えるほどです。長時間、ソロでも対人戦でもプレイしてやり込んだので、その魅力を紹介します。

色のない濃霧に覆われたボーレタリアは、ソウルに飢えた亡者とデーモンだけが彷徨う亡国と成り果てた。やがて濃霧は世界のすべてを覆うだろう。いまや人々は緩やかな滅びの予感い絶望していた……。

フロム・ソフトウェアとSCEが贈る、超本格アクションRPG。PlayStation 3の圧倒的表現力で描かれる重厚なダークファンタジーの世界を舞台に、「チャレンジ」「発見」「達成感」を徹底追及した本作。 亡国ボーレタリアに潜む凶悪なデーモンを相手に、禁忌の業“ソウル”の謎を解き明かそう。

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Demon’s Souls | ソフトウェアカタログ | プレイステーション® オフィシャルサイト
PlayStation®3ソフトウェアカタログ「Demon’s Souls」の情報&#12...

スタイリッシュで爽快感のある戦闘システム

キャラクターには体力の他にスタミナというゲージがあり、スタミナを使って武器で攻撃したり盾で受けたり走ったりローリング(回避行動)したりできます。動きは素早く、操作していて気持ちが良いです。また「パリィ」という、ガードではなく相手の攻撃を弾く動作があります。タイミングが難しくリスクはありますが、成功するとそこから繋がる「致命の一撃」で大ダメージを与えることができます。盾で受ける時は「ギィン!」、パリィが成功した時は「ドゥーン」、といった感じで動作が成功するとわかりやすいエフェクト音が鳴り、これも気持ちが良いです。

このスタミナを使った戦闘システムが良く出来ています。ずっと攻撃し続けたりずっと盾で受け続けたりというプレイはできないため、押し引きのある戦闘を楽しめるんです。ある程度行動をしたらスタミナを回復するために走るのをやめたりガードを解いたりしなければなりません。

素早い動きの爽快感という意味では、後継の「ダークソウル」シリーズにはそれがありません。この気持ち良さは、デモンズソウルならではです。

高い難易度と緊迫感

難易度が高く、適当な場所にいる雑魚敵にも囲まれると普通に殺されます。力ずくでの突破はできないようになっていて、攻撃を受けているのに無理矢理反撃しようとすると身動きが取れなくなって余計にダメージを受けます。きちんと逃げなければなりません。

またステージごとにセーブポイントのようなものはなく(ショートカットを作ることはできます)、途中で死ぬと最初からです。ボスを倒すことでステージはクリアとなります。ステージは、やっかいな敵以外にも足場が悪かったり罠があったりで難易度が高いです。キャラクターの持つソウル(経験値であり、お金)は、死ぬとその場所に落としてしまい、もう一度死ぬまでに同じ場所にたどり着いてその血痕に触れて回収できない限り失ってしまいます。多くのソウルを貯め込んでいた場合、それを失った時のショックは大きいです。そんなわけで、死んだら同じ場所までなんとしてでもたどり着いてソウルを回収したいので、雑魚敵との戦闘でも「やるか、やられるか」という緊張感が発生します。

そしてステージは探索性が高く、やり込めばなかなか行けない場所を発見できたりします。そういう高難易度な最初は行く必要がないような場所にも最初から行けてしまうので、弱いうちからやたら強い敵に挑み続けてしまうような罠もあったりします。どうしてもその道の先が気になってしまうんですね。

何度も死んでやり直すことになりますが、そこまで苦痛はありません。というのも少しずつステージを覚えて学習し、自分自身が成長していく「チャレンジ」の楽しさがあるからです。何度でもチャレンジしたくなるやりごたえのある難易度なのです。この「死んだら最初から」というプレッシャーが、プレイヤーの集中力を高めさせて一層世界に入り込ませます。

苦労してやっとの思いでボス部屋にたどり着いた時は心臓がバクバクです。死んだら最初からですし、ソウルもボス部屋に落としてしまいますからね。そしてボスはものすごく強く、最初は何もできずに瞬殺されます。ボス部屋に入ってボスと対峙した時の「あ、これ死ぬ。また最初からか・・・。」と感じる時の絶望感がたまりません。

そんな最初はどう考えても無理に見えるボスであっても、何度も死にながら戦っているとどうすればいいのか分かってきます。少しずつ方法を「発見」して攻略法を探っていきます。最終的に死闘の末に勝利し、「THE DEMON WAS DESTROYED」の表示を見た時の「達成感」は最高です。ゲームでこんなに達成感を味わえるというのは素晴らしいです。

飾らないリアルでダークな雰囲気

時間が実際に流れていて物事の取り返しがつかないというリアリティがあります。ポーズ機能がなく、時間を止めることができません。戦闘中に一息いれるために一時停止などはできません。武器や防具などの装備を入れ替えている間、視界は悪くなりますが、敵は普通に攻撃してきます。さらに商人やストーリー上の敵対していないキャラクターを自由に攻撃して殺すこともでき、一度殺したキャラクターは二度と戻ってこないため取り返しがつきません。

基本的に視界が暗く、BGMはボス戦以外はなく環境音やエフェクト音のみです。BGMがないことで、この環境音やエフェクト音が際立っています。聴覚を敏感にしてビクビクしながら臨場感のある冒険ができます。敵のうめき声、唸り声、武器を振る音、盾で受ける音、肉を切らせて骨を断つ音。自分が実際に武器を振っているような感覚すらあるんです。武器や防具は、基本的に普通の剣・斧・刀のような地味なものですが、それもまたリアルな雰囲気とマッチしています。武器を振るモーションはすごく格好良いですよ。

雰囲気はダークで、ステージは危険な雰囲気や汚さに満ちています。反面、拠点である「楔の神殿」は束の間の休息ができる癒しの雰囲気。外の厳しい世界から「楔の神殿」に帰った時の安堵感はたまりません。「楔の神殿」ではBGMがあってそれにも癒されます。出てくるキャラクターは個性的で、皆事情を抱えてボーレタリアに侵入しており、行動次第で彼らのストーリーを進めて楽しむこともできます。

素晴らしかったオンライン

2018年に終了したのですがオンラインの出来が素晴らしかったです。オンラインに接続していると同時にプレイしている他のプレイヤーが「徘徊幻影」としてうっすらと見えたり、他のプレイヤーの血痕に触れることでそのプレイヤーの死に様を見ることができます。何もない通路に大量の血痕があったりすると怖いですね。またメッセージを地面に書くこともできました。ゆるやかに他のプレイヤーと繋がれます。

他のプレイヤーの死に様をリプレイで見られます。

また実際に世界を共有する方法もあります。このゲームでは生身とソウル体の2種類がありますが、生身であれば一緒に攻略する仲間「青ファントム」として他プレイヤーを召喚できます。ソウル体であれば「青ファントム」になる他に、「黒ファントム」となって他の生身プレイヤーの世界に敵として侵入できます。したがって生身でオンラインに接続していれば、強制的に黒ファントムに侵入されることがあります。青ファントムであれば一緒に攻略する楽しさを味わえますし、黒ファントムであれば他プレイヤーの攻略を妨害する悪役を楽しめます

青ファントムと一緒に攻略。

ステージ「嵐の祭祀場」はスタート地点が広場になっているため対人戦を楽しむプレイヤーたちの憩いの場となっていました。対人戦では正々堂々と戦う人もいれば、バグ技から嫌がらせ技までなんでもありで戦う人もいて、それがまたブラックで面白かったです。

例をあげると、基本のすれ違いスタブ、通称「スレスタ」。それを返す「スレスタ返し」。最強武器「ミルドハンマー」をひたすら連打する人。相手の装備耐久を削る嫌がらせ「酸の雲+削り取る槍」。走りながら最強魔法の「炎の嵐」を放つバグ技「走り嵐」。ダメージを受けていると攻撃力が倍増する「モーリオンブレード+鋭い窮鼠の指輪」を体力調整した上で装備して相手を一撃で倒す人。色んな人がいました。

対人戦の愛好家達では大会も開かれていました。このなんでもありで本気で戦うブラックなところに、デモンズソウルらしさがよく出ています。

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