シンガーソングライターの奥華子さんがとても癒されるのでその魅力を紹介します。10年以上前から存在は知っていたのですが、ファンになったのは約2年前からで主にラジオで応援しています。有名なのは、映画「時をかける少女」の主題歌「ガーネット」「変わらないもの」や「お部屋探すMAST」のCMなど。最近だと映画「殺さない彼と死なない彼女」の音楽と主題歌を担当したり「奥華子ALL TIME BEST」が発売されたりしました。
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声を聞いているだけで安心して落ち着ける
声を聞いているだけでなぜか安心して落ち着けます。甘く可愛い少女のようでありながら、深みのある温かい不思議な声です。自由にありのままな雰囲気もあります。声に集中して聞いているだけで色んな要素が混ざっているのをじっくりと味わうことができます。ラジオで「奥華子の曲を聞いて自律神経を整える」と言っている人がいたのですが、まさにそれで自律神経が整っていく感じがします。心が穏やかになるんです。
そのせいか華子さんの曲を聞くのは、大抵「ちょっと疲れたかも」という時です。一生懸命に何かに打ち込んでいる状態で、それが少し抜けかけた時です。そういう時に聞くと、ほっとして気持ちを整えることができます。一旦足を止めて「何のためにこれやっていたんだっけ?」「かなり頑張っている状態だ」など自分のことを落ち着いて見つめ直したり評価したりする機会になります。そうすると心にエネルギーが溜まって回復していく感じがするんですね。一息入れたい時に聞くのがおすすめです。
テーマは切ないものが多い
曲のテーマは様々ですが、多いのは「自由」「切ない」「恋愛」など。しんどい状況についてもありのままに歌っています。起こっている「問題」に対して目をそらして放置するのではなく向き合っている感じです。それを解決するかしないかは別として、現実を捉えています。それを聞いていると、自分がそもそも「問題」を知らない間に避けて「問題」があることを認識できていなかったり、向き合っていなかったことにふと気付き、素直な気持ちになって自然にその「問題」に対して歩み始めることができるんです。励まされるというか「自分の声」を聞けるように刺激してくれる感じです。
ちなみに「恋愛」系に関してはあまり恋愛経験がなくて理解も共感もできないのですが、捉え方は自由なので問題なく楽しむことはできます。例えば、「あの人に振り向いてもらえない」という内容だとして「あの人」は片思いの相手でなくても自分の願いや目標と置き換えれられます。音楽は抽象的なものなので自分で自由に解釈できます。
どの曲にも言えるのは、イントロがとても良いです。弾き語りのピアノで駆け出すように始まることが多く、一気に曲に引き寄せられます。特に「愛という宝物」。
おすすめの曲は、
- 自由・・・「自由のカメ」「太陽の下で」
- 切ない・・・「元気でいてね」「10年」
- 恋愛・・・「愛という宝物」「夕立」「最終電車」「愛してた」
人柄は、飾らないありのまま
飾らずすっきりとしている人柄です。素直に自分の意見や気持ちを伝えることが多いです。なので共感しやすいですし、さらにファンを大切にされていて温かいので一層曲に深みを感じます。また記憶力が非常に良い方で、ファンが言ったことをずっと覚えていたりします。
デビュー当時の映像では特にそうですが、どこか自立して自分で考えて軸を持って行動していく、やり遂げていくような強さや格好良さもあります。基本的には可愛くて温かい方なのですが、そことのギャップも魅力です。内に秘める強力な軸を感じるんです。具体的なエピソードとしては、歌手として最初はなかなかうまくいかなかった時、ひたすら路上ライブを重ねた後にデビューされました。路上ライブでは、とにかく長時間で深夜まで行ったりして数をこなすスタイルだったようです。限界まで歌って、家では販売するCDとチラシを作成するというハードさです。そういう猪突猛進というか力づくで成し遂げるようなところが格好良いですね。最近だと岡山のフルマラソンを完走されたりもしました。
ラジオ「Lagan de talk!」がおすすめ
BAYFMで日曜22時30分からの30分間のラジオ番組です。ネットでも配信されているので全国でいつでも聞くことができます。流れる楽曲に関してはネットでは聞くことはできないので、それも聞きたい場合はRadikoを使いましょう。番組は終了しました。
華子さんが近況を語ったり、お便りを読んだりする番組で、人柄を感じられるのでとても癒されます。ファンの方も温かそうな方が多いのでそのお便りも聞いていて落ち着きます。毎月、即興(特技です)で作るジングルがあったり近況のお話があったりで季節感を楽しむこともできます。ほっと一息入れるのにぴったりの番組です。夕暮れ時の疲れた時に遠くの山の景色を見つつコーヒーを飲みながら聞いたり、サイクリングから帰った後ストレッチしながら聞いたりしています。
お便りもたまに送っています。「ちょっと相談したい、華子さんの意見を聞きたいな」という時にありのままに書いていて、10回程度読まれました。当然ですが読まれるとものすごく嬉しいです。お便りを送っておくと「読まれるかも?」と思いながら聞けるのでドキドキしてさらに楽しかったりします。読まれた中から毎回選ばれる1人には以下のようなサイン入りステッカーが送られてきます。こういうデザインも本人が行っています。目玉のキャラクターはピリというオリジナルキャラクターです。イラストやデザインのセンスもお持ちです。
ちなみにお便りに対しては、華子さんのさっぱりとした意見を聞くことができてこれも気持ちが良いです。リスナーを思いやるあまりにどっちつかずの意見になることはなく、どうすべきか華子さんの視点で教えてくれます。
※3月2日追記
番組は2020年3月いっぱいで終了します。
コンサートは、温かく癒されながらも集中できる
「奥華子コンサートツアー2019弾き語り」の静岡公演で初めてコンサートに行きましたが、生も良いです。ラジオで聞いていた、ありのままの姿を見たり感じたりすることができました。コンサート中でも飾らない性格はそのままです。
ただ、ラジオと違って全開で能力を発揮しているところを見られます。癒される一方で気圧されるような本気を感じられます。大切にしている大勢のファンの前で実力を出すところは見てて気持ちが良いです。プロの歌手のコンサートは初めてだったのですが、声や歌い方がパワフルで驚きます。才能とトレーニングが積み重なるとこうなるんですね。
あとは観客がものすごく静かです。コンサートが始まると物音はおろか身動き1つしない完全に静止しているような緊張感がありました。歌を全力で感じるために、それ以外のノイズを徹底的に排除する一体感があります。コンサートが始まってから、つけていた腕時計が蛍光で少し光っていたのが気になってポケットにしまおうとしたのですがそのしまう動きすら蛇に睨まれたように身動きが取りにくいほどでした。
そして最後に会場を出るときは運良くお見送りのハイタッチもありました。こんな風に温かく癒されながらもじっくり集中できる満足度の高いコンサートでした。ちなみに1月16日現在は、しばらくコンサートの予定を入れていません、活動は一時休止するようです。