重要要素であるプレイ速度を上げるコツを紹介します。間に合いそうかどうかが分かることと無限性を理解していることが大切なので、そこを重点的に説明します。
プレイ速度は重要
このゲームには、プレイの速さを競う側面があります。それに知識や判断力を組み合わせて良い部隊を組むことが要求されます。例えるなら、RTAをしつつスノーボードで何か技を決める、そんなゲーム。

またプレイが間に合わなかった。間に合いさえすれば、勝てたのに。

そういうゲームだよ。
- Q速度を重視すると正確性が落ちない?
- A
そうとも言い切れません。なぜなら、速度が遅くてリズムが悪いと、逆に単純な見落としをしたり全体が見えなくなったりしますから。ゆっくりだからといって正確になるとは限りません。大切なのは適正な速さでプレイすることです。例えば、以下の文章を読んでみてください。
- 青い蝶々が 橋の下で ひらひらと 飛んでいた。
- 青い蝶々が、橋の下でひらひらと飛んでいた。
2の方が理解しやすいでしょう。ゆっくりよりもまとめて速く見るように読むほうが、全体を結合して考えられます。リズムが悪いと、それぞれがバラバラに見えて、イメージしにくいです。バトグラでも同じようなことが起こります。
心構え
- 全て速いか、全て遅いか、どちらかになりやすいです。だからどちらかと言えば常に速くすべきです、一度遅くなり始めるとキリがありませんし。時間が有り余るようなターンでも、何でも早めに終わらせる癖をつけると良いです。
- 速すぎるぐらいでちょうど。相当速めにプレイしても、ギリギリ間に合うかちょうどになることが多いです。予想外にアクションが続く場合がありますから。
- 雇用フェイズは、考える時間ではなく、カードをプレイする時間です。考えていちいち止まっていたら間に合いにくいです。すでにやることが前もって分かっているのが理想。
間に合いそうかどうか、分かることが大切

間に合うようにプレイするには、間に合いそうかどうか分かっている必要があります。このままでは間に合わないかもしれない、つまり急ぐ必要があると分からなければ、プレイの速度を上げるという判断ができませんし。また、それは早く知る必要があります。時間ギリギリになってから気づいても、手の打ちようがあまりないですから。
右目で時計を感じる
時計を常に意識して感じることが第一です。時間を忘れて考えることに没頭すると、気づけば時間は過ぎ去っています。まずはターンの最初に持ち時間を確認。
手札を減らす
手札が多すぎると、間に合いそうかどうかが分かりにくくなります。その場合、まずそれが分かるようになるまで手札を減らしましょう。そして間に合いそうかどうかが分からない状況というのは危険なので、それが分かるようになるまで、つまり手札を減らし終わるまではプレイ速度を上げます。
時間のかかるカード
効果・カード・ヒーローによっては、余計に時間がかかるので、そういうものが多いときは注意です。
- 「発見」
- 「選択」
- 「呪文錬成」
- 《ブラン・ブロンズビアード》のようにアクションを増やすカード。
- 《憤怒の織屋》《出しゃばりな打楽器奏者》のようなアニメーションの長いカード。
- 《ダンシン・ダリル》《ヴァーデン・ドーングラスプ》のようなアクションごとに発生するアニメーションを持つヒーロー。
無限の場合、アニメーションの長いカードを売って時間の消費を抑えるのもありです。
危ない状況
8~10ゴールド目あたり、序盤と中盤の移り変わり
この時間帯は、割と固定的に動く判断の少ない簡単な序盤から、アクションが多くなり判断が増えて難しくなる中盤に入るターンです。その変化に対応する必要があり、その割に制限時間は長くないため、気づけば時間がないという状況に陥りやすいです。
ピボットするとき
今ある盤面を一気に売って整理して変化する、方向性を決めたり、変えたりするターン。
死にかけているとき
死なないように念入れするという、通常よりも余計に考えることが発生するせいで時間不足になりやすいです。特に早い段階で死にかけている場合、制限時間も長くありません。
無限性を理解する

ゴールドが無限に近い状態になったとき、時間は不足します。無限に行動できて終わることがないのですから、間に合わなくて当然です。
無限性を高めすぎないように注意
無限性を生み出す経済的なカードは、大抵は時間を多く消費して、テンポはあまりありません。


したがって、これらを買えば買うほど無限に近づくものの、盤面は強くなりません。だからすでに無限に近い場合、これらは避けます。つまり、ゴールドがある程度なくなるまでは無限性を消費してテンポに回します。それで無限性が不足してきたら、また補充すれば良いです。そうやって、時間内に使いきれないほどのゴールドを抱えて十分にテンポに還元できないまま終わることのないようにしましょう。無限性は、時間内にちょうど使いきれる程度あれば十分で、次のターンも無限であるならばそれ以上は必要ありません。
消費時間ごとの強さが大きい動きを優先する
消費時間ごとの強さがカードごとにあります。対象を取らず、「選択」でもなく、アニメーションの短いものは消費時間ごとの強さが高いです。無限性とは反比例します。

《アゼライトパワー注入》はまさにうってつけで、極端な話をすれば、無限の場合ひたすらこれを連打できるのが理想です。
無限性を収縮させる
無限の場合、終わることがなく間に合うことがないのですから、間に合うように頑張るというよりは無理矢理終わらせる必要があります。そこで、時間が減ってきたら見切りをつけて一気にゴールドを消費してしまいます。2つ技を紹介します。
砂時計

どれくらい無限かによってプレイの質を変えることです。
残り時間に対して無限性が低く、時間が余る場合 | 無限性を補充・プレイ速度は遅め |
残り時間に対して無限性が高く、時間が不足する場合 | 無限性を消費してテンポを出す・消費時間ごとの強さ優先・プレイ速度は速め |
時間が経過して砂時計がサラサラと落ちていくにしたがって、上下で砂の配分が変化するように、プレイの質も表の上下で変化します。無限性が低ければ無限性が高くなるようにプレイし、それで無限性が高くなれば今度は無限性が低くなるようにプレイして、行ったり来たりします。
押し込み
時間切れ間際に数ゴールド浮かせることになっても無理矢理押し込むようにバフを使います。次のターンも無限の場合、それでも問題ありません。このときに重要なのは、残り数秒でどこまで操作できるかが分かることです。間に合わない操作を始めてしまうと途中で終わることになって危険です。
安定したフォーム
操作は綺麗に、毎回同じ安定したフォームが理想。
- 売るミニオンを配置するのは、自陣の中央(「超電磁」は例外)。手札とバーテンダーを結んだ最短の線が通過するのはそこです。
- メカはできるだけ右から3番目に配置しないほうが良いです。そうすると「超電磁」も中央に配置して売れるからです。だから、そこにメカがいる場合は位置をずらすのもありです。
- 何かのアニメーションの間にアクションをします。その繰り返し。よくあるのは、買うor売る→リロール→買うor売る→リロールという流れ。買ってカードが手札に加わるアニメーションの間にリロールボタンを押し、そのリロールのアニメーションの間に次のアクションをします。売ったらバーテンダーの横にあるリロールボタンをついでに押します。1、2、1、2、とリズム良く。
その他のテクニック
ドライブ
一連の流れで考える間もなく連続でアクションし続けて、制限時間を余らせて一気にプレイを終えること。その後でゆっくり今後の展望や配置を考えます。考える→アクション→考える→アクション、と繰り返していちいち止まっていると遅いです。そうではなくて、アクション→アクション→アクション→アクション。ドライブ状態になるには、
- カードをプレイしつつ次の動きを知ること。そうすることで流れるように次の動きに移行できて、使いたいカードが手札のどこにあるか迷うことがありません。右の頭でカードをプレイして、左の頭で引っ掛けるように次の動きを考える、複合的な動きです。
- 何がしたいのか、どういう部隊に進めるのか、必要なカードやいらないカードが分かっている必要があります。
止まらない
動きが止まりやすいポイントは、
- 初動。制限時間や手札がたくさんあって、それに目が眩んで無駄に時間を消費しやすいです。
- ミニオンを買うとき。自分のヒーローに買うミニオンをドラッグしてからすぐに離さずそこで止まると遅いです。決めてから行動して、決めたらそれを信じて一気に操作しましょう。
- ミニオンを売るとき。バーテンダーに売るミニオンをドラッグしてからすぐに離さずそこで止まると遅いです。
- 「発見」するとき。「発見」の選択肢を閉じて盤面を見て、また開いて考えて、を繰り返すと遅いです。パッと見て一発で選べるのが理想。そのためには、あらかじめ欲しいカードがある程度分かっていないといけません。
詰まらない
何かで悩むと、そこで詰まって先に進めなくなったりします。それほど際どいなら、どちらでも良いので選んで時間の消費を抑えるほうが得策です。
省略
明らかに良い選択肢やあり得ない選択肢で検討しないこと。いちいち分かり切っている選択肢で悩んだり、明らかなことやすでに確認したことを再確認したりしないこと。
先やり
確定でやることを先にやることです。例えば、《カルマレオン》を配置する、《甲虫の祝福》を使う、など。そうすることで、未来にやるべきことを覚えておく必要がなくなってメモリを節約できますし、確定で消費する時間を先に取ってしまうので、それが不足することもありません。手札の整理にもなります。
順番の関係であまり先にはできないことであっても、重要なことは時間に余裕を持って、ある程度制限時間が減ってきたら先にやってしまうべきです。
そのために、ターンの最初にまずスコアボードで相手の情報を確認しましょう。相手の種族やヒーローによって、やるべきことが変わりますから。

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