アンデッドの新ミニオンレビュー【シーズン6】

ミニオン

シーズン6でのアンデッドの一覧と新ミニオンのレビューです。退場するミニオンの一覧とその影響、全体の印象についても書きます。新しいコンセプトとして、雇用フェイズ中でのミニオン破壊が加わります。一方でテンポのあるミニオンの数が減るので、今までの特色であった序盤~中盤の強さが弱まります。

バトルグラウンド・シーズン6が始まるぞ!
バトルグラウンド・シーズン6はスペルスリンガーのサルーンに足を踏み入れ、新たな呪文で撃ち合おう。新ヒーローや新ミニオンなども登場するぞ!

グレード1

《Harmless Bonehead》

「断末魔」:1/1のスケルトンを2体召喚する。

1/1が2体分と、戦闘力は普通。シーズン6のアンデッドのテーマである、雇用フェイズ中でのミニオン破壊と相性が良いです。「断末魔」で2体(2ゴールド分)に分裂するので、条件次第では経済的です。出てくるスケルトンもアンデッドなので、《Grave Gobbler》で食べる対象として便利です。

グレード2

《Grave Gobbler》

自分のターンの開始時、左隣のアンデッド1体を破壊し、+4/+4を獲得する。

雇用フェイズ中にアンデッドを破壊するミニオン3種のうちの1種。新しいコンセプトのエンジンの1つです。

  • 雇用フェイズ中のバフは永続効果なので、戦闘中のみの効果である「断末魔」を雇用フェイズ中に発動すればその効果を永続にできます。これがシーズン6のアンデッドのコンセプト
  • 破壊すると普通はそのミニオン分の1ゴールドを失いますが、「蘇り」などの頭数のあるアンデッドならば残ったものを売れてゴールドを損しません。
  • 「蘇り」などの頭数のあるアンデッドは、複数回破壊できて便利です。

序盤なら7/8という有利トレードできる大きなミニオンを作れるのは強いです。難点は、これを含めてアンデッドが複数必要という条件の厳しさ。また、序盤にミニオンを食べてゴールドを失うのは痛いので、それを緩和するためにグレード1のアンデッドが生贄として必要でしょう。

グレード3

雇用フェイズ中のアンデッド破壊3回分。

《Mummifier》

「断末魔」:自分以外の味方のアンデッド1体に「蘇り」を付与する。

退場する《ソウルスプリッター》の代わりの「蘇り」付与ミニオン。こちらは雇用フェイズに「断末魔」を発動させることで永続にもできます。序盤で「蘇り」を付与して強いアンデッドは、《Harmless Bonehead》《永劫の騎士》《ハンズフリーのフォーセイクン》。状況次第で強いテンポです。

グレード4

《Steadfast Spirit》

「蘇り」、「断末魔」:味方のミニオン全てに+1/+1を付与する。

アンデッドに関係なく使えて、戦闘中に全体+2/+2を付与する強いテンポ。ゴールデン《ン=ゾスの落とし子》相当です。もしくは、雇用フェイズ中に破壊すれば、永続の+1/+1を2回分。

《変葬する墓泥棒》

雇用フェイズ中にアンデッドを破壊するミニオン3種のうちの1種。売却するアンデッドに使えば2ゴールド増やしたことになります。加えて、「断末魔」による何らかの効果も期待できます。

シーズン5

《Moroes, Steward of Death》

「蘇り」、「断末魔」:味方のアンデッド全てに体力+6を付与する。

アンデッドの貴重な体力バフ。高攻撃力・低体力になって《トンネル爆破係》に脆くなるアンデッドの弱点をカバーします。

グレード6

《Archlich Kel’Thuzad》

自分のターンの終了時、左隣のアンデッド1体を破壊し、それを再度召喚する。

雇用フェイズ中にアンデッドを破壊するミニオン3種のうちの1種。新しいコンセプトのメインエンジンです。ペアやトリプルを組む経済的なシステム効果におまけの成長機能がくっついているようなミニオン

  • 《Grave Gobbler》と違って再度召喚するので、ゴールドを失わずに済みますし、破壊対象のアンデッド確保に困ることもありません。ターン終了時の効果なので即効性があり、《ドラッカリの呪い師》ともシナジーします。
  • 「蘇り」などの頭数を持つミニオンを破壊すれば、そのミニオンのペアを作れますし、実質的にゴールドを増やせます。そのためには盤面に1つ空きスペースが必要。毎ターン発動する《ダイナミック・デュオ》のような効果。
  • 2ターンかければ、その「蘇り」ミニオンでトリプルを組めます。《ドラッカリの呪い師》がいれば1ターンで可能です(「再度召喚」が「蘇り」より後に発動する場合、つまり2回目の効果も新品のアンデッドを破壊する場合)。ただし、盤面に2つ空きスペースが必要な上、組んだトリプルは戦闘前に手札に戻ってしまうので注意です。ターン終了時にトリプルなっても、手札には戻りません。
  • 成長ミニオンとして見るなら、微妙。グレード6を出した直後に必要なテンポに見合うほど強力な「断末魔」はありませんし、成長スピードは毎ターン1回のみと遅いからです。《ドラッカリの呪い師》込みでも《歩く要塞》部隊に近そうで、つまり速度が足りなさそうです。

退場するミニオン

アンデッドの序盤の強さを支えた強力なテンポミニオンが退場。
中盤でテンポがありました。
強力なテンポでした。
状況次第でテンポがありました。

全体の印象

シーズン6ではテンポのあるミニオンの数が減る分、今までの特色が弱まります。代わりにペアやトリプルを作る経済性を得ます。

今までのアンデッドの特色は、序盤~中盤の強いテンポ、そして終盤の方向性にはなりにくいことでした。というのは、高攻撃力のトークン部隊は中盤まで強くても終盤になれば巨大になった部隊にかないませんし、《シスター・デスウィスパー》は成長速度が足りなかったからです。つまり、序盤~中盤に盤面がアンデッドになるのは良いことで、そのテンポを活かしてグレードを上げて他の方向性に変化する、というのがこの種族の使い方でした。このように乗り換え前提として優秀でした

シーズン6では、今までのアンデッドの強さであった序盤~中盤のテンポミニオンが複数退場。代わりに加わるのは、雇用フェイズ中にミニオンを破壊して「断末魔」を永続にするコンセプトです。このコンセプトにおいて、《Grave Gobbler》はテンポがあり、《Archlich Kel’Thuzad》にはペアやトリプルを作る経済性があります。

《リッチキング》は新しいコンセプトと相性が良いです。雇用フェイズにヒーローパワーを使ってそれを破壊することでミニオンの損失を阻止できます。