ラストエグザイル -銀翼のファム- 感想

アニメ

無印のラストエグザイル好きでしたが、「銀色のファム」は途中で挫折して見なくなって放置していました。最近ようやく全て見終わりました。結論としては最初に挫折しただけあって、最後まで見るのがつらく、面白くなかったです。その理由や感想です。

※ネタバレを含みます。

ラストエグザイル―銀翼のファム― 公式ホームページ
待望の新シリーズ始動!ラストエグザイル―銀翼のファム―

©︎2011 GONZO/ファムパートナーズ

ストーリーや世界観

スチームパンクな世界観で2人乗りの小型飛行機「ヴァンシップ」に乗る少女が戦争になった世界を止めるべく奔走するお話。滅ぼされた国の姫を助けるところから物語が始まります。世界観や作画は無印のラストエグザイルと同様で綺麗な絵と中世っぽい世界観。ストーリーに関しては、無印から見ないとわかりにくい用語がいくつか出てきます。できれば無印から見たほうが良いでしょう。

ひたすら戦争が続いて単調で飽きる

全部で21話あるのですが基本的にずっと戦争でドンパチやっています。その戦争シーンは飛行船同士の大砲の打ち合いがほとんどで変化がありません。気を休める癒しのシーンのような部分がなく、休戦したり開戦したりの繰り返し。そして主人公ファム達や各国の姫はそれを憂いているシーンが毎回挟まれます。「あ、一旦終わった」「また始まるのね」と見ていてどんどん無機質な気持ちになっていきます。慣れてしまって戦争が始まる時の高揚感や緊張感がなくなってしまうんですね。メリハリがありません。

戦争に重みがない

王女の封書一つで戦争が止まったり、交渉する場一つで戦争が終わることが何度かありました。「それだけで終わるのであれば最初からそうすれば良かったのでは?」といったところで、戦争を長く見せられているのにその意義があまり感じられないんです。

ストーリー全体を通しても感情を揺さぶられるようなシーンが少ないです。アニメでは親しい人の死や軽い鬱展開のようなものがあることで一気に引きつけられることが多いです。例えばそれを極限まで高めたのが「新世紀エヴァンゲリオン」ですね。この作品にはそういったものがあまりなく刺激がありません。無印では、デルフィーネとアレックスの確執、ディーオとルシオラの話など、痛々しいところがあってそれが作品に濃い味をつけていました。

主人公達の正義感に矛盾がある

「戦争を止めたい、自由に空を飛べるようにしたい」というのが主人公ファム達の願いです。ですがファム達は空賊という盗賊で、「鯨捕り」という大型の飛行船を複数のヴァンシップで襲って奪うという略奪行為をして生活しています。正義感を持っているのにやっていることは悪党なので、自分本位の正義感で、願いと行動に矛盾が生じているんです。ですので感情移入ができません。

主人公ファム役の声優が合っていない

主人公ファム役の声優は豊崎愛生さんです、「けいおん!」でブレイクした方ですね。だからか女子同士でわいわいしているような演技が得意なイメージです。無鉄砲・無邪気・活発な少女っぽい声です。本作でも割と「けいおん!」のままのような声の演技なのですが、これが割とシリアスな世界観と合っていません。そして前述したように気休めや癒しのシーンはないんです。それなのに声だけが楽しそうな声で違和感があります。さらにファムの正義感には矛盾があるので、それにこの楽しそうな声が合間ってヘンテコなキャラクターになっています。

まとめ

単調で退屈するので見ない方が良いです。逆に無印のラストエグザイルはかなりおすすめの作品です。「銀色のファム」には1話無印を振り返るまとめの回があるのですがそこのオープニングは無印のデルフィーネバージョンです。この作品を見ていて一番テンションが上がったのはそこでした。それほど無印と「銀色のファム」にはクオリティーに差があります。2つで作画や世界観はそれほど変わらないのに、「銀色のファム」は、ストーリーに魂というか感情を揺さぶるような部分、アニメで重要なところが欠けているのです。世界観や癒しだけを求めてアニメを探すことがありますが、ストーリーも大切だと実感しました。

ラストエグザイル

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