時間の経過とともに成長型カードの価値は低くなり、テックカードの価値が高くなります。遅い時間帯に価値の低い成長型カードに手を出すミスはよくあります。そうならないためには、砂時計のようにその価値観が変化していくのを意識することが重要で、それについて書きます。
成長型カード・テックカードとは
成長型カード
スタッツを成長させるミニオン。本体が弱かったり、使い始めるのが遅いと間に合わなかったりします。概念としてはバリューなので、ゴールド効率を重視したプレイも含みます。
テックカード
即戦力になったり、目先の相手にピンポイントで効果的なミニオン。こういったものを配置するほど盤面はロック気味になって成長は止まり、長い目で見ると不利になります。理想的には十分に成長しきってから最後に配置します。概念としては、テンポ。
終盤になるにつれて成長からテック重視に傾いていく
終盤とは、10~12ゴールド目あたりに方向性を決めて成長してからしばらくした後です。ここまでくると体力は減っていて、どのプレイヤーも大なり小なり成長カードを切り捨ててテックカードに入れ替え、自分にとっての最終戦に備えます。時間の経過と共に砂時計が落ちていくように成長からテックに切り替わります。この時間による価値の変化を意識します。割と1ターンごとにダイナミックに変化します。
ここで、強いプレイヤーは砂時計が落ちるのが速いことが多いです。より早くテックに傾いてそういうカードを高く評価し、成長をあまり評価しなかったりします。体力がある程度残っていても、強い相手と当たっても大丈夫なように万全の態勢を早めに整えます。普通よりもちょっと切り替わるタイミングが早いんです。つまり、
その《茶人シオター》を買って成長してもいいんじゃないの?
というときに、見向きもせず迷う素振りもしません。もう砂時計がかなり落ちていて、成長するには当然遅すぎるという判断です。その代わりにパワーとしてはあまり高くないテックカードに興味を持ちます。
「挑発」を用意すれば盤面を硬くできるなら、こういったカードです。本来、《深海漁魚》や《スパーリング・パートナー》のパワーは低く、《用心ストーンボーン》の方が良いので急いで買いたくはないミニオンです。にも関わらず、テックカードをそれほど高く評価するように砂時計が落ちているので見えた段階で買ったりするんです。
終盤はパズルのように考える
砂時計が落ちきって全力でテックカードを入れるときは、単純にどうすれば盤面が最大に強くなるかをパズルのように考えます。ゴールド効率を考えたり、バリューの高いものを大切にする先入観にとらわれたりはしません。成長型カードやトレードにならない微妙なサイズのミニオンは切り捨てます。代わりに相手の種族を見てそれに対応できるミニオンを揃え、配置を行います。