シーズン6で登場する新しいメカニクス、呪文のグレード3~4のレビューです。ミニオン「発見」とグレード5にいるお馴染みのシステムミニオンを呪文化したカードなどが登場。バフ系に関してはその効率について詳しく書きます。
グレード3
7種類で、ミニオンバフ系が6種・ゴールド獲得系が1種。ゴールドやミニオンを獲得する、経済的な効果が少ないです。
《Echoing Roar》
ミニオンバフ系呪文はどれもマナレシオで見れば悪くないですが、だから使える、とはなりません。というのは、ミニオンと違って本体のボディがないからです。特にグレード3を買う5~8ゴールド目あたりは盤面が埋まっていないため、ボディのあるなしは重要です。
「ダークムーンの景品」グレード2の《グルゥル、サイキョー》の効果。時間経過ほど効果が大きくなる、成長性のあるカード。
《Tricky Trousers》
退場する《鉄の整備員》の代わり。1ゴールドと今までの半額で「挑発」のつけ外しができて便利です。
《Shiny Ring》
グレード3に入る5~8ゴールド目では本体のボディがないのが痛く、それ以降はバフのインパクトに欠けます。
《Natural Blessing》
《ガフ・ルーントーテム》っぽい効果、2ゴールドでも重いので、3ゴールドはかなり重いです。酒場のミニオンもバフします。
バフの良し悪しを判断する上で悪くない基準として、《ミナジェリのジャグ》での3体バフがあります。マナレシオで見て2ゴールド消費で+6/+6、つまり1ゴールド消費で+3/+3。これで時間帯にもよりますが買ったり買わなかったりする程度です。
その観点でいくと、この呪文ならば3ゴールド消費なので+9/+9程度は必要で、4体バフで+12/+8。
《Fleeting Vigor》
一時的に大きめのバフ。序盤はゴールドが余った時に買う程度でしょう。というのは、次の戦闘のみと長い目で見て盤面を強くできないものにゴールドを消費すべきではないからです。《偉大なるアカザムザラク》の「秘策」のようなもの。終盤は、安さを活かして《トンネル爆破係》《Worgen Vigilante》の警戒で使ったりできます。
《肥沃の杖》
序盤では、重くてミニオンと違ってボディがないので使いにくいです。《軍団の監督者》《フェレメンタル》と比較した場合。
退場する《厨房の悪夢ノミ》に代わる酒場バフ系ミニオン《動くアゼライト》部隊で使うにしても重いです。《厨房の悪夢ノミ》の場合、《リサイクルレイス》がいればエレメンタルを買うごとに1ゴールド消費で+1/+1でした。これは3ゴールドで+2/+2とそれに劣ります。
《Reckless Investment》
買って損をせず、ゴールドのブーストを好きな時に使えて便利です。
呪文にはこのようにゴールドを蓄えるカードがあり、シーズン6ではエネルギーを溜めてから一気にスパイクする動きが可能です。具体的には、こういった呪文を買ってゴールドを温存し、次のターンにグレードを上げつつ溜めたゴールドを使います。
グレード4
9種類で、ミニオンバフ系が2種・ミニオン獲得系が3種・システム効果系が3種・その他1種。ゴールド獲得系がない代わりに、目的に沿ったミニオン「発見」、グレード5にいるお馴染みのシステムミニオンを呪文化したカードなどが加わります。
《Misplaced Tea Set》
1ゴールド重くなった代わりにバフも+1/+1ぶん増えた《ミナジェリのジャグ》。ただし、こちらは4体以上のバフが可能。
《Defender’s Rites》
3ゴールドと重く使いにくいです。「挑発」付与は、もっと軽い《Fortify》《Tricky Trousers》《ウーズリングの剣闘士》があります。+8/+8のバフは、1ゴールドごとで見ると+2.6/+2.6程度と強くはないです。また、「挑発」を大きくするのは大抵は悪いことです。相手のメインアタッカーに攻撃されますから。
《Hired Headhunter》
《ディスコ・シャッフ竜》の本体がない版。
「発見」カード全般に言えることは、
- 効果がランダムなのに《ディスコ・シャッフ竜》などを気軽に買う理由は、半額で安いからです。失敗してもあまり痛くないからチャレンジしています。この呪文は価格が普通なので微妙。
- すぐに使う必要がなく、貯金として使えます。手札に抱えておいて、高グレードに上げてから使って良いミニオンを探したりできます。
《Contracted Corpse》
「断末魔」は、「雄叫び」よりも高グレード「発見」のクオリティが高いです。グレードを上げつつ使うのが強そうです。高グレードには、《巨狼ゴルドリン》《狂信者サザーラ》《ケンゴーの弟子》《ふぞろいのファランクス》などの部隊の軸になるミニオンが多くいますし、《ガストコイラー》《永劫の召喚師》のようなテンポのあるミニオンもいたりしますから。
《Planar Telescope》
方向性を定めやすいのが利点ですが、4ゴールドは重いです。
《Brann’s Blessing》
「ダークムーンの景品」グレード2と同じ。早い時間帯では使い道に困るカードです。というのは、3ゴールドと重い上に「雄叫び」を複数買うのに大量のゴールドが必要ですから。
《Titus’s Tribute》
盤面スロットを必要としない《タイタス・リーヴェンデア》。重いですが、終盤に決して倒されない《タイタス・リーヴェンデア》を持てて、しかも盤面スロットを1つ空けられるのは強いです。断末魔部隊が強化され、終盤の切り札になります。
《Primal Staff》
《Ritual of Growth》
「ダークムーンの景品」グレード2の《酒場の進化》と同じ。この種のカードはリスキーで、何の効果にもならないことが多々あります。《無貌の門弟》など。基本的にこういったカードにあまり手を出さないのが、安定するコツです。少なくとも一定の効果が得られる選択を繰り返して、台無しにならない、実力を出せる時間を長く持てるゲームにすること。例えば序盤で悪くない酒場が出たら、もっと上を目指して流すのではなく「凍結」したり。