ラファーム対策をするべき時とするべきでない時【ハースストーン バトルグラウンド】

ヒーロー

ヒーロー《大悪党ラファーム》には最初に死んだミニオンが奪われるので、対戦する時は配置について考える必要があります。ただし良いミニオンを渡さないようにすると戦闘においての最善の配置ではなくなったりします。そこでラファームへの対策を優先するのか、戦闘での勝ち負けを優先するのかというジレンマが生じます。どういった場合に対策をするべきか、するべきではないかについて書きます。

悩まされるのは序盤〜中盤

最もラファーム戦の配置で悩まされるのは、序盤〜中盤の酒場グレード2〜3辺り。盤面が埋まっていないような段階です。「聖なる盾+挑発」のミニオンが登場しないので小型ミニオンを左端には置かず、《ン=ゾスの落とし子》や《ブーマーロボ》などを左端に置いたりする時間帯です。こういった左端に置くミニオンは強い上に、他のプレイヤーも左端に置くことが多いので奪われるとトリプルを作られる可能性もあります。かといって左端に置かないとすれば、それは理想的な配置ではないため戦闘で不利になります。

中盤以降は、弱いミニオンを相手の「聖なる盾」剥がし要員として最初にぶつけることが多く《ブラン・ブロンズビアード》などのキーミニオンさえ与えないように気をつければ大丈夫です。戦闘での自然な配置のままでラファーム対策の配置がしやすいのであまり悩みません。

自分・ラファーム・その他6人のプレイヤーでの行動分析

悩まされる序盤〜中盤でどうするかについてです。自分・ラファーム・その他6人のプレイヤー、3者の視点で対策をする場合としない場合でどうなるか分析すると以下のようになります。

自分ラファーム 他の6人
対策をする戦闘で不利戦闘で有利
良いミニオンを奪えない
特になし
対策をしない戦闘でやや有利戦闘でやや不利
良いミニオンを奪える
不利になる
強いミニオンを持つプレイヤーが増えるため

対策する場合

配置が最善ではないので戦闘で不利になって負ける可能性が増すので、自分にとって悪い状態。対するラファームは、戦闘では有利になるものの良いミニオンが奪えないため、良くも悪くもありません。先に支払った1コインがハズレミニオンになって返ってくるので売って換金するだけです。他の6人のプレイヤーからすれば、どちらが戦闘で勝ってもどうでもよく、強いミニオンの移動もないので特に影響はありません

対策しない場合

戦闘ではやや有利になります。ラファームはヒーローパワーの1コインを未来で手に入れるミニオンに先払いしていますので、盤面に注ぎ込めているコインの数は自分の方が多いからです。ですので、ラファームとの戦闘だけで見ると自分にとっては良い状態。対してラファームは戦闘ではやや不利になるものの良いミニオンが奪えるため、良いとも悪いとも言えません。他の6人からすれば、どちらが勝ってもどうでもよく、強いミニオンを持ったプレイヤー(=ラファーム)が増えて将来の戦闘が厳しくなるので、これは悪いことです。

基本的には、対策しない方が良い

対策をする→自分は悪い状態・他の6人は普通の状態。
対策をしない→自分は良い状態・他の6人は悪い状態。

ラファーム自身は1コインを先払いする代わりに「戦闘で有利になる」か「良いミニオンを奪う」かなので、どちらに転んでもそこそこです。つまりラファームがどうなるかは置いておくとすると、相対的に自分が良くなる「対策しない」方が良いです。

ラファームが強くなってもそれほど問題ではない

上記の行動分析では、ラファームのことは置いておきましたが、ラファームについてです。ラファームは7人の敵のうちの1人に過ぎません。このプレイヤーが強くなるかどうか(1位を取るかどうか)よりも、自分が4位以内に入ることの方が重要です(4位以内で勝ちなので「1位を取ること」だけが目標ではない場合)。7人の敵のうちの1人に固執してそれを弱らせるために、自分の身を削る価値はあまりありません

仮に自分が対策をしなかったせいでラファームが強くなって1位になったとして、それは他のプレイヤーが1位を取るのと同じことなので気にする程のことではありません。ラファームが成り上がって嫌な思いをするのは自分だけではなく他の6人も平等に嫌な思いをします。他の6人という敵が嫌な思いをしないために自分が下位に沈むリスクを背負うべきではありません。ラファーム対策で身を削ることは、他の6人に寄付をしているようなものです。

ラファーム視点で考えると、弱いミニオンを奪わされても戦闘で勝てれば十分。嫌なのは、序盤から戦闘で負け続けてヒーローの体力が大きく削られることです。

最序盤は、対策をしてトークンを与える努力をすべき

基本的には対策しない方が良いですが、ラファームに致命的な影響を与える部分だけは対策をするべきで、つまり最序盤です。初手では《マーロックのタイドハンター》や《野良猫》がピックされることが多く、ラファームはこれらのミニオンの本体を奪えるかどうかによって今後の展開に大きな影響を受けます。もし本体を奪えた場合、1コインで2コイン分を手に入れることになるのでコインのやりくりに余裕が生まれ、さらに盤面を強くしながらヒーローパワーを使っていけるので、かなり良い状態になります。

対してトークンの方を奪ってしまった場合、ただ先払いした1コインがそのまま返ってくるだけ。《商大公ガリーウィックス》のヒーローパワーを序盤に意味もなく使ったようなものなので大きな打撃です。酒場グレード2に上げないプレイを選択していた場合は、酒場グレードを上げるペースも他のプレイヤーより遅れているので厳しい状態になります。

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このように最序盤はラファームにとって重要で、ここでラファームのスタートダッシュを失敗させると下位に突き落とせる可能性があります。そして序盤の戦闘での負けはそれほど大きなダメージではありません。小さなコストで7人の敵のうちの1人に大ダメージを与えられるのなら、自分が4位以内に入れる可能性を高めるので、やる価値はあります。

対策する場合は、《野良猫》ならどちらも1/1なので場所を入れ替えるだけ。《マーロックのタイドハンター》の場合は1/1を2/1よりも左側に配置するのでやや不利になります。《野良猫》は対策しても何の損もないので常にトークンを左に配置するようにしましょう。《野良猫》を売る時は、本体の方を売ってプールに避難させ、押し付けたいトークンの方を盤面に残します。