クエスト報酬自体に方向性があり、それを活かした部隊が強すぎてこれまでのように普通にプレイしていては太刀打ちできません。クエストを活かした強いプレイをするための、環境の特徴の紹介、ヒーロー選択、クエスト選択、注意点やTipsについて書きます。
クエストが方向性になる、いかに報酬を活かした部隊を組むか
クエスト報酬によってはそれだけでコンセプトを持つ部隊を組めます。《儀式用ダガー》《血まみれの手》《鏡の盾》《アニマの賄賂》《帳簿の改竄》《盗んだ黄金》などです。バリュー型にしてもバリューが大きいので何らかの方向性を出してくれることが多いです。《被害者の亡霊》《失敬したランプ》《共に行く友》など。
こういったクエスト報酬を活かした部隊は、スパイクの早さも強さも普通にクエストなしでプレイしている部隊と比べるととてもパワフルです。普通視点で見るとちょっと信じられないほどの強さに感じるはずです。クエストを使って早い段階で盤面をゴリゴリに強くしないと死にます。こういったクエスト報酬を活かした良い部隊をいかに組むかという環境です。
最初の1~2人はすぐに死ぬ、その後が長い
シーズン2のロビーの特徴として、最初の1~2人はすぐに死にます。これはクエスト報酬を使えていない人が使えている人に瞬殺されるからです。それでその後、トップ4が決まるまでは逆にとても長いです。最初の淘汰を生き残った人達は、クエスト報酬を使った強い部隊同士で均衡していてなかなか死にません。なので部隊にパワーが必要で、ちょっとしたテンポ部隊で粘って4位を狙うようなプレイは通用しにくいです。そういう微妙な部隊では自分だけ6位でポンと死にます。粘り合いで致命打が入らず一緒に死んでくれる人がそういません。
ヒーローパワーの重要性は下がっていて、装甲のあるヒーローの優先度が高い
ヒーローパワーは、良いクエストが出なかった時に違いが大きくなる程度で影響度は下がっています。良いクエストを出せるかも同じように重要。装甲0ヒーローのクエストはやたらと重いです。そこで装甲0のヒーローよりも装甲ありの微妙なヒーローを選択する価値が大きくなっています。《ノズドルム》《空賊船長クラッグ》《リッチのバズィアル》《ネズミの王》なんかをよく見て、勝っているところも見ます。《イリダン・ストームレイジ》《テス・グレイメイン》のような選択肢に入りにくい装甲が8~10もあるようなヒーローも地味にいます。ヒーローパワーが良くないなら、クエストだけでも良いものを取る(+装甲)作戦です。逆に《マイエヴ・シャドウソング》は全く見ないですね。もちろん装甲があってヒーローパワーも良い、《マーロック・ホームズ》《ジャンディス・バロフ》なんかは言うことなしです。
クエスト報酬は、軽さだけを見ずにばっちり方向性を決められるものを選択する
どんなに軽くて簡単に達成できても《小さな子分》《細部に宿る悪魔》のようなパワーが低くて方向性を導かないものを選ぶのは良くないです。それよりも多少重くても勝ち筋になってやることが明確になる、ばっちり方向性を決められるものが理想です。《盗んだ黄金》《アニマの賄賂》などですね。しょぼいクエスト報酬は、最初は楽でもその後で結局苦労します。そうするとトップ6からの粘り合いについていけません。ゴリゴリに強い盤面になって安泰、という状態になりません。クエスト報酬を使い込んだ、それがコンセプトとなっている部隊を作るのが目標です。
盤面に合わせてクエストを選ぶのではなくて、良いクエストを選んでそれに合うように盤面を作るんです。例えば、《刻み刈り獲らん》のような使いにくく盤面に合っていない報酬でもそれは方向性になる(盤面と噛み合えば爆発力がある)尖っているもので、《別人格》のようなとりあえず使える無難であまり役に立たないものよりも優先度が高いかもしれません。
最速でグレード6「発見」をすると負けやすい
最初のトリプルでいきなりグレード6「発見」をすると負けやすいです。9コイン目に体力25くらいでグレード5に上げてトリプルを組むプレイです。これではクエストを無視して普通にプレイしてしまっていて、普通はダメです。クエスト達成を軽視してそれに拘っておらず、自らグレード6ミニオンという方向性を見つけようとしているんです。これはクエストにコミットするシーズン2で強いプレイとは真逆です。クエストを活かした部隊を組むには、クエスト達成や報酬を活かせる盤面の下準備など多くのコインが必要でグレードを早くに上げていく余裕はあまりありません。
負けるのは、クエスト報酬を使ったアグロ部隊に対して、コントロールする猶予が全然足りていないからですね。そういうプレイに導かないように、よりアグロに、クエストを使えるように序盤から導いていくこと。クエストがコンセプトの部隊において、グレード6はあまり必要ではありません。
クエストTips
- 戦闘中のクエスト報酬の効果《盗んだ黄金》《邪悪な双子》は、同じ戦闘開始時の効果でもヒーローパワーよりも先に発動します。《オズマット》や《ヤシャラージュ》がヒーローパワーで出すミニオンが《盗んだ黄金》でゴールデンになることはありません。また、《アラキア》の左に置いたミニオンが《邪悪な双子》で分身しても分身が先なので「聖なる盾」「疾風」は付きません。ただし全てのヒーローに当てはまるかは不明です。
- 《ベビークラッシュ》+《シオターのパラソル》コンボ。相手の全てのミニオンが体力8以下であった場合、無傷で全て倒します。《ベビークラッシュ》は出すトークンでダメージを与えても「隠れ身」を失わないので「隠れ身」のまま攻撃を繰り返します。
- 《被害者の亡霊》で盤面を《ブラン・ブロンズビアード》2体だけにするプレイが強いです。これで確実にトリプルを組んで、次のターンにスパイクします。
- 《被害者の亡霊》でトークンミニオンを得る時、そのトークン元のミニオンがゴールデンだった場合、一見そう見えなくてもトークンもゴールデンになっていて、出すとトリプル報酬を得られます。
- 《被害者の亡霊》のプレイヤーは放っておくとぶん回るので、もし使っている人が瀕死であれば積極的に倒すのを狙った方が良いです。1位を取られます。