2019年の初め頃に誕生した人気急上昇中の新しいゲームジャンル「オートチェス」。誕生してから、Dota2やチームファイトタクティクス(TFT=LOL)といった様々な類似ゲームが開発されています。そんな中、オンライントレーディングカードゲーム「ハースストーン(Hearthstone)」にもオートチェス系の新モード「バトルグラウンド」が実装されました。
かなり面白くてハマってしまったのでその感想です。ハースストーンの方は毎月レジェンドランクに到達するくらいはやっていたのですが最近は飽きてしまい引退していました。しかしこのゲームでまた復帰してしまいました、それほど面白いです!
バトルグラウンドのルール
参加者8人で自分が死ぬか最後の1人になるまで戦います。指揮官となり、雇用フェイズでミニオン(駒)を買ったり売ったりしながら部隊を構築します。戦闘フェイズでそれらは相手の部隊と自動的に戦います。オートチェスという名前の通り、戦闘はオートなので自分は眺めているだけ。できることはミニオンの売り買いとその配置をあらかじめしておくことだけです。この雇用フェイズと戦闘フェイズの繰り返し。
出てくるミニオンはハースストーンでおなじみのカードばかりなので、ハースストーンをプレイしていた人なら他のオートチェス系ゲームよりも馴染みやすいでしょう。新規でプレイする人であっても、元々ハースストーンのカードはシンプルでわかりやすい効果が多いのですぐに覚えられるはずです。
大人数でわいわい楽しく、気楽に遊べる
8人なので大勢で集まって遊んでいる感じが楽しいです。子供の頃に友達の家でみんなで集まって遊んでいた時のような感覚ですね。また、相手は7人なのでタイマンで行うカードゲームに比べると負けた時のストレスが少ないです。不特定多数の誰かに負ける感覚で、相手にうまくしてやられたという感じが少ないです。そういった不快感が少ないのでそれほど疲れず、気楽に遊べます。ストレスが溜まらないので気がつけばずっとプレイしていたりします。
麻雀に似ている
麻雀に近いかもしれません。強い部隊を作るためには手牌を揃えていく感覚なんです。酒場に出てくるミニオンは8人全員で共有しているプールの中から出てきます。ですので誰かが売ったミニオンがこちらの酒場に出てきたりするわけです。ミニオンには種族(獣、ドラゴン、マーロック、悪魔、メカ)があり、種族ごとにシナジーがあるので同じ種族を狙ったりもします。また同じミニオンを3体揃える(トリプル)と合体して強力な1体となり、追加で現在の酒場グレードより1つ上のミニオンを1体「選択」できます。だからそれほど強くないミニオンでも2体揃えてペアを作ったりもします。この辺りのゲームシステムはカードゲームや格闘ゲームと異なっていて、ボードゲームのような感覚で新鮮です。
ガチャが楽しい
酒場のミニオンを入れ替えるリロールが楽しいです。毎回ガチャをしている感覚です。さらにトリプルを組んで酒場グレードが1つ上のミニオンを「発見」する時は3体提示されるのですが、このガチャは特に気合いが入ります。お目当てのミニオンが3体の中にあることを祈ります。トリプルでのピックは今後のゲーム展開に大きな影響を与えますし(他の人の酒場グレードよりも高いミニオンはそれほど強い)、トリプルを作るのには苦労をしていますので、期待は大きいです。
大勝ちを狙うか手堅くいくかの判断が奥深い
4位以上であれば勝ちというシステムがミソで、リスクをとって大勝ちを狙うか、手堅くそこそこの結果を目指すかの判断が難しいです。1回1回の戦闘フェイズで負けないくらいの戦力を保ちつつ部隊を強化していくのですが、それがトレードオフになっています。つまり短期的な視点では目先の戦闘で役立つミニオンを買いたいですし、長期的な視点では後々にも役立つミニオンを買いたいわけです。
もし部隊が弱くて、大負けしそうであれば短期的な視点に集中して、後先考えずに下位を回避できるまで生き残ることを目指したりもします。部隊はどれくらい強いか、今後どういう方向に舵を切っていくのかの判断が奥深いです。
勝ち進んでいくと最終的に2人の決勝戦になり1回では決着がつかずに連戦になったりします。その時は配置を変えたり、トリッキーなミニオンを使ったりしてお互い対策を練ります。この辺りは序盤中盤とは違い、カードゲームや格闘ゲームのようなタイマンゲームっぽく変化します。決勝戦の連戦で接戦の末に負けると悔しいですね。そもそも2位であれば十分なのですが。
時間が不足している
現状の不満点としては雇用フェイズが時間不足なことです。思考時間が少なく設定されているのは問題ないのですが、エフェクトアニメーションが長い関係で、やることは頭で分かっているのに操作しきれないことがよくあります。ここはストレスなので改善して欲しいです。
中毒性があってやめられない!